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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

修了生の声

修了生の声

基礎生物学研究所で博士課程を修了し、各方面で活躍している方々にメッセージを寄せていただきました。
西村 俊哉さん

2018年05月記

2014年度修了(生殖遺伝学研究室)
私は基生研で2009年から7年間過ごしました。6年間は大学院生として(一年オーバーしました)、1年間をNIBBリサーチフェローとして研究に携わりました。私が所属していたのは生殖遺伝学研究室(指導教員:田中実准教授)で、メダカを用いて性が決まる仕組みを研究している研究室でした。私が入学した当初は、大学院生は私一人だけで、その他ポスドク2名という小さなラボでした。小さいラボでしたが、プロの研究者からマンツーマンで技術の習得や研究の進め方など...
田中 暢明さん

2017年07月記

2004年度修了
基生研には修士2年、博士4年の計6年間通いました。毎日ママチャリで小高い丘の上の研究所に通うことはなかなかハードでしたが、考えてみると、未だこの歳になっても激チャリに耐えられるのは、この6年間のおかげかもしれません。...
福島 健児さん

2017年07月記

2015年度修了(生物進化研究部門)
 私が総合研究大学院大学基礎生物学専攻の5年一貫博士課程で食虫植物の研究を始めたのは2010年春のことです。中学生の頃に芽生えてその後一旦は枯れてしまった植物への興味が再燃したのは、なんとこの世には動物を狩る植物がいるらしいという驚きがきっかけでした。そのとき生じた推進力で愛知県岡崎市まで辿り着き、基礎生物学研究所の長谷部光泰先生のもとで、当時の驚きを科学的問いに写し直す作業が始まりました。...
A. Mさん

2017年06月記

2015年度修了(形態形成研究部門)
こんにちは。私は2009年から2015年9月まで、形態形成研究部門(上野研)に院生として在籍しました。博士取得後、2016年4月からは浜松医科大学の技術職員として就職し、現在1年半を経過したところです。 総研大は「研究者を養成するための大学院」です。教授陣も我々が研究者として育つことを期待し、ビシバシ指導してくださいます。私もそのつもりでここを選び、学んできました。そうした環境で、修了後に研究者ではない道を選ぶのは中々勇気が要ります。...
米原 圭祐さん

2015年03月記

2007年度修了(統合神経生物学研究部門)
当時、東京大学の獣医学科の学部生だった私は、最先端の分生生物学を学びながら神経発生の研究を行いたいと思っていました。将来は研究者として生きて行きたいので、どうせやるなら凄い先生の下で勉強したいと思い、日本中の大学院4−5カ所を尋ねて歩いた結果、基礎生物学研究所の野田昌晴先生の研究室に博士後期課程の学生として参加することに決めました。...
木下 哲さん

2015年03月記

1996年度終了(高次細胞機構研究部門)
 学生時代に「基生研」という略称にも随分と慣れ親しんだが、その後も引き続いて「総研大」という略称の組織にも随分とお世話になった。基生研にいる大学院生はこの二つの略称を使い分けなければならないが、基生研以外の総研大生と出会う機会が少ないことから「総研大」という略称になじむのには時間がかかった。...
後藤 志野さん

2015年03月記

2014年度修了(高次細胞機構研究部門)
私は5年一貫制博士課程の総研大生として基生研・西村研究室(高次細胞機構研究部門)にやって来ました。西村研では、生きた細胞をリアルタイムで観察できるバイオイメージングに力を入れているのですが、共焦点や蛍光顕微鏡など高価な顕微鏡がズラリと並ぶ光景に大変驚いた記憶があります。...
花岡 秀樹さん

2013年12月記

2002年度修了
私は1999年から2002年まで総研大の博士課程に在籍しました。当時、基生研にいらっしゃった大隅良典先生(現・東京工業大学)のもとでオートファジーという生命現象の研究を行いました。博士課程修了後、留学やポスドク等を経て、今は外資系バイオテクノロジー企業で技術サポートの仕事についています。...
大河原 剛さん

2012年12月記

2004年度修了(統合神経生物学研究部門)
今から13年前、私は、博士後期課程の学生として総合研究大学院大学・生命科学研究科・分子生物機構論専攻に入学し、基生研で研究生活をスタートすることになった。基生研は、愛知県岡崎市にある日本の基礎生物学分野の研究の中核を担う国立の研究所であり、その正式名称は、大学共同利用機関法人・自然科学研究機構・基礎生物学研究所という非常に長ったらしい名前である。...
赤間 一仁さん

2012年09月記

1991年度修了(遺伝子発現統御第一研究部門)
私は平成元年(1989年)に総研大の1期生として基礎生物学研究所(基生研)の生命科学研究科分子生物機構論専攻(博士課程)に入学した。基生研の同期は私を含めて6名で、皆修士課程までとは違った研究を志向し、この新しい大学院大学に飛び込んできた。出身は医学部、工学部、薬学部、理学部、酪農学部と様々であった。...
勝 義直さん

2012年08月記

1994年度修了(生殖研究部門)
みなさん、こんにちは。私は1992年の4月に総合研究大学院大学に入学してから2009年3月までの期間、基礎生物学研究所に在籍し、長濱先生・井口先生という二人のボスの薫陶を受けてきました。今回、広報室の倉田さんに依頼されメッセージの執筆を引き受けました。今回は私が基生研在籍中に所属した長濱研、井口研の様子や現在所属する大学の話などを紹介して下さい、ということなので昔話にお付き合い下さい。...
鈴木 邦律さん

2012年08月記

2001年度修了(細胞内エネルギー変換機構研究部門)
総研大の同級生から思いがけず電話をもらい、基生研における総研大生としての経験を書くよう依頼を受けました。現在、出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeを用いて、真核細胞に普遍的な細胞内タンパク質分解システムであるオートファジーの研究を進めています。この研究テーマに出会ったのが、総研大の博士課程で所属していた研究室でした。そこで、博士課程の研究テーマを選んだいきさつを振り返ってみることにしました。...
松山 誠さん

2012年08月記

2004年度修了(性差生物学研究部門)
1999年のある初夏の日のこと。私は当時の先輩に連れられ、裏門?から基礎生物学研究所の玄関に入りました。今でもその時の情景、新緑の濃い緑と研究所の建物のオレンジ色のコントラストが、鮮明な記憶のまま残っています。その時四回生だった私は、「最先端の研究に携わりたい!!!」という漠然とした考えしかないありさま。当時の先輩は、漠然とした考えのみで将来の具体性を全く持たない私に見るに見かねて、基礎生物学研究所細胞分化研究部門(のちに性差生物学研究...
橋山一哉さん

2012年07月記

2008年度修了(発生遺伝学研究部門)
私は大学院博士課程からポスドクまでの6年間を基礎生物学研究所で過ごしました。修士課程の大学院生だった時、進学先を探していた私は「ミトコンドリアの遺伝子がハエの生殖細胞形成に関与する」という、独創的な研究をしている研究者が日本にいることを知り驚きました。そして、「この先生の下でなら、自分も面白い研究ができるかもしれない」と、小林悟先生の研究室の門をたたきました。...
檜山武史さん

2007年02月記

2002年度修了(統合神経生物学研究部門)
私は、99年から02年まで博士後期過程の学生として基礎生物学研究所に在籍し、卒業後、同じ研究室の助手に着任いたしました。学生時代から研究を続けているナトリウムチャンネル分子Naxの研究を発展させ、現在は主に塩分/水分摂取行動制御の脳内機構とそれに関わる脳内センサー分子の研究を進めています。 私が現在の研究室を選んだ最大の理由は、もちろん、尊敬する研究者である現上司の下で研究したいと考えたからですが、加えて、基礎生物学研究所を選んだ理由が...
友安 慶典さん

2007年01月記

2000年度修了(形態形成研究部門)
基生研のある岡崎市を離れてはや6年が経とうとしている。学位取得後すぐに太平洋を渡り、大草原まっただ中のカンザスに移り住んだ。妻と一緒に右も 左も分からず始めたアメリカ田舎暮らしも、渡米1年後に産まれたカンザス生まれの息子とともに徐々になじみつつある。この6年間、日本に数回戻ったものの 最近ではすっかり日本の出来事にも疎くなった。そんなある日、かつて同じ研究室(形態形成部門、上野直人研究室)に在籍した元同僚からメールが届いた。彼女は現在「...