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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

大学院

シラバス

進化環境生物学2

40BBL00301
進化環境生物学2
前期
1 単位
47 基礎生物学コース
重信秀治、内山郁夫、中村太郎、森田慎一、新美輝幸、川口正代司
真野昌二、及川和聡、後藤志野
 
■授業の概要
本講義では比較ゲノム解析のための方法の基礎を含む最新の進化生物学に関するトピックを紹介する。最初のトピックは、オルソロジー解析、全ゲノム比較解析などの方法論である。続い て生物の多様性をもたらす進化のメカニズムについて紹介する。昆虫によって獲得された進化的な新規性について議論する。アーバスキュラー菌根共生と根粒共生は地球上で成功した相互 に有益な相互作用である。遺伝子の流用または新機能化による植物微生物共生の進化を紹介する。真核細胞の機能を支えている細胞内小器官の一部は、別の起源を持つ微生物が細胞内に共 生したと考えられている。葉緑体の獲得を例に紹介する。また、細胞小器官は環境に応じて機能、大きさ、数、形態、局在(運動)を柔軟に転換させる。この環境適応能について、葉緑 体、ペルオキシソーム、液胞、リソソームの例を紹介する。
 
■到達目標
1.ゲノムシーケンスの原理を学び、ゲノム解析と分子進化解析に関するバイオインフォマティクス技術の基本を理解する。
2.ゲノムを比較する際の基本的な概念や手法、およびその応用について理解する。
3.昆虫の多様性と進化を理解する。
4.マメ科植物の根粒共生機構の進化を理解する。
5.アーバスキュラー菌根共生の分子機構と進化を理解する。
6.真核細胞におけるオルガネラの環境変化に対応する動的な可塑性について理解する。
 
■成績評価方法
達成目標1~6のうち1点以上について調査あるいは見解をレポートにて期限までに提出した受講者のうち、要点を理解していると判定されたものに単位を認定する。出席は評価に入れる。
 
■授業計画
第1回 2026年5月22日(金)(重信)(45分×2コマ)
14:40-15:25 ゲノム解読と進化的解析手法I
15:30-16:15 ゲノム解読と進化的解析手法II

第2回 2026年5月29日(金)(内山)(45分×2コマ)
13:00-13:45 比較ゲノムのバイオインフォマティクスI
13:50-14:35 比較ゲノムのバイオインフォマティクスII

第3回 2026年6月5日(金)(中村・森田・新美)(45分×3コマ)
13:00-13:45 昆虫の進化I(中村)
13:50-14:35 昆虫の進化II(森田)
14:40-15:25 昆虫の進化III(新美)

第4回 2026年6月12日(金)(川口)(45分×2コマ)
13:00-13:45 根粒共生の進化I
13:50-14:35 根粒共生の進化II

第5回 2026年6月19日(金)(川口)(45分×3コマ)
13:00-13:45 アーバスキュラー菌根共生の進化I
13:50-14:35 アーバスキュラー菌根共生の進化II
14:40-15:25 アーバスキュラー菌根共生の進化III

第6回 2026年6月26日(金)(真野・及川・後藤)(45分×3コマ)
13:00-13:45 オルガネラの環境適応戦略I(真野)
13:50-14:35 オルガネラの環境適応戦略II(及川)
14:40-15:25 オルガネラの環境適応戦略III(後藤)
 
■実施場所
Zoomによるオンライン講義
 
■使用言語
基本的に英語(受講生が全員日本語を母国語とする場合に限り日本語を用いる場合もある)。
 
■教科書・参考図書
特になし
 
■他コース学生が履修する際の注意事項
基礎生物学コース以外の履修希望者は、履修登録期間内に、岡崎統合事務センター国際研究協力課大学院係(r7139@orion.ac.jp)まで連絡すること
 
■講義に関する問い合わせ先
新美輝幸 niimi@nibb.ac.jp