自然科学研究機構 基礎生物学研究所
総合研究大学院大学
基礎生物学研究所および総合研究大学院大学の中川颯也大学院生(現・新潟大学 助教)と星野敦助教らの研究チームは、アサガオの花が咲く前からしおれるまでの3日半にわたり、花びら(花弁)の中でどの遺伝子がどれくらい働いているか(発現レベル)を3時間ごとに記録したデータベースを開発しました。このデータベースは、花弁を遺伝子から研究することにとても便利で、早朝に咲いたり、短い時間でしおれてしまったりする「アサガオらしさ」のしくみの解明に役立ちます。また、このデータベースは世界中の誰でも利用できるので、研究者だけでなく、少し進んだ自由研究や学校での探究活動にも使っていただけます。本研究の成果は、2025年9月30日付けで国際学術誌「Plant & Cell Physiology」にオンライン掲載されました。
図:データベースの開発に使ったアサガオの系統は、東京古型標準型(とうきょうこけいひょうじゅんがた)です。この系統はゲノム配列も明らかになっています。