自然科学研究機構 アストロバイオロジーセンター
自然科学研究機構 基礎生物学研究所
近年の天文観測の進展により宇宙には地球と同じように水を湛えた惑星が多数存在することが明らかとなり、そうした惑星における生命探査がまもなく始まろうとしています。このたび、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター/基礎生物学研究所および総合研究大学院大学の研究チーム(村上葵博士課程学生、小松勇特任研究員、滝澤謙二特任准教授)は、水面上に葉を広げる「浮遊植生」の反射スペクトルが、水の豊富な惑星における生命探査の有力な指標となる可能性について、培養実験と衛星観測を通じて検証しました。特にその周期的な変動を観測することの重要性を明らかにしました。
本研究成果は、2025年2月24日に学術誌「Astrobiology」に掲載されました。
浮遊植生の季節変動に伴う水面反射率の周期的変化を示したイメージ図。海洋惑星の生命探査における新たな指標として期待される。