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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

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プレスリリース概要

2015.01.21

幼虫から生殖能力を有する成虫への変化を制御する新たな仕組みをショウジョウバエで発見

基礎生物学研究所/岡崎統合バイオサイエンスセンターの大原裕也研究員(2014年3月静岡県立大学大学院修了)と小林悟教授および静岡県立大学の小林公子教授らの研究グループは、筑波大学の丹羽隆介准教授、岡山大学の上田均教授らとの共同研究により、ショウジョウバエを用いて、幼虫から成虫への変化(変態)を制御する新たな仕組みを発見しました。幼虫から成虫への変態には、ステロイドホルモンの1種であるエクジソンが産生されることが必要ですが、エクジソンの産生がどのような仕組みで制御されるのかについて不明な点が多く残されています。研究グループは今回、エクジソンの産生を活性化するために必要な因子として、モノアミンの1種であるチラミンとその受容体であるOctb3Rを発見しました。本研究の成果は米国科学アカデミー紀要に掲載されました。

 

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チラミン・Octb3Rによる、PTTHおよびIlpsのはたらきの制御