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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

共同利用研究

トレーニングコース - 開催リスト

Trans-scale組織学ワークショップ

Organizers オーガナイザー:鈴木賢一、吉田拓也(NIBB)
Venue 基礎生物学研究所
Date Mar. 11, 2024
Link ウェブサイト (https://sites.google.com/nibb.ac.jp/trans-scalews)
2024trans-scalews_1.jpg

参加人数
75 名(オンサイト 30 名/オンライン 45 名、講師を除く)

開催報告

NGS・イメージング・その他の計測技術の急速な発展により、様々な生体情報(マルチモダルオミクスデータ)を一細胞や組織切片上から得ることが可能になってきました。今後は空間情報を意識しつつ生体情報を統合し、組織や器官の恒常性・発生・再生・疾患を三/四次元的に理解するための方法論の確立とその実践が重要だと考えております。このような背景のもと「Trans-scale組織学WS」を開催しました。

ワークショップでは、シングルセルメタボロミクス、MSイメージング、空間トランスクリプトミクス、長期ライブイメージング技術など、細胞から組織、器官、個体までのオミクスデータを統合し、「Trans-scale生物学」を確立するために必要な最新技術を紹介しました。特に、細胞レベルでの空間オミクス情報を活用した三次元・四次元的な理解に焦点を当て、恒常性、発生、再生、疾患に関する新しい視点を提供しました。参加者からは「時空間情報を統合した研究の重要性がよく理解できた」「新しい技術を自分の研究に応用できるアイデアを得られた」といった好評が寄せられ、今後の研究における基盤構築が期待されています。

オーガナイザー 鈴木 賢一(新規モデル生物開発室)
 

Program
13:00~13:05
開会の挨拶

前半(座長:吉田)
13:05~13:45
水野初(名城大学)
1細胞質量分析法によるオルガネラメタボロミクス

13:50~14:30
山本浩太郎(横浜市立大学)
空間的代謝物イメージングによって見えてきた植物のアルカロイド代謝機構

14:35~15:15
大嶋佑介(富山大学)
ラマン分光・非線形イメージングによるマルチモーダル病理組織学-基礎と臨床-

15:15~15:30
休憩

後半(座長:鈴木)
15:30~15:55
奥村晃成(基礎生物学研究所)
器官再生過程の時空間トランスクリプトミクス

16:00~16:40
山本拓也(京都大学)
in situ seq を利用した空間トランスクリプトーム ~2Dから3Dへ~ 

16:45~17:25
尾崎遼(筑波大学)
トランススケール組織学に役立つかもしれない空間遺伝子発現データ解析手法の開発

17:30~17:55
佐藤俊之(基礎生物学研究所)
トランススケールな現象を追跡する:マウス精子形成の超長期ライブイメージング

17:55~18:00
閉会の挨拶

18:00~18:30
オンライン座談会(予定)

18:30~
交流会