イメージング技術の進歩がめざましい昨今、従来では観察が難しい生体内の微細構造や分子動態の観察、微小環境測定など様々なことが可能になりました。しかし、これらのイメージング技術を研究に適用する場合、そもそも顕微鏡についてきちんと理解していないと思わぬ落とし穴に落ちてしまうことになりかねません。本トレーニングコース(初級編)ではただ顕微鏡を使えるようになるのではなく、なぜ顕微鏡を通して微細な構造を観察できるのか、その原理について座学の他に顕微鏡光学系を組み立てる実習を通して学習していくことを目標としています。
また今回から、「中級編」として、レーザー走査型共焦点顕微鏡の実機を使った実習を追加しました。共焦点顕微鏡用の試料作製の注意点や研究目的に合った撮像のための各パラメーター(スキャンスピード、画素数、ピンホール径、zスキャンなど)の設定による画像データの違いやトレードオフの関係を体験するようなプログラムになります。
Program
初級編
1日目 12月14日 (月)
開会の挨拶
【講義1】光とその性質
【講義2】光学デバイス基礎[レンズ編]
光学系組み立て実習1,2,3,4
実習1:撮像系の構築(レンズ1枚での結像)
実習2:撮像系の構築(レンズ2枚での結像)
実習3:透過照明系の構築・レンズ1枚による照明
実習4:透過照明系の構築・クリティカル照明
2日目 12月15日 (火)
【講義3】顕微鏡光学系基礎
【講義4】光学デバイス基礎[検出器編]
【講義5】蛍光基礎・蛍光イメージング基礎
光学系組み立て実習5,6,7
実習5:透過照明系の構築・ケーラー照明
実習6:蛍光観察光路の構築
実習7:蛍光観察光路の改変
【講義6】サンプル調製の妙
ソーラボテクニカルセミナー「カスタム顕微鏡を設計してみよう」
3日目 12月16日 (水)
【講義7】共焦点顕微鏡・二光子顕微鏡
【講義8】超解像顕微鏡法の概論
【講義9】ライトシート顕微鏡
【講義10】「講演:(仮)生細胞内で1nmの距離測定精度を実現する超解像蛍光イメージング」
【講義11】組織透明化技術の基礎と応用
【講義12】コンサルテーションの心構え
【講義13】カスタムメイド共焦点顕微鏡の解説
施設見学 閉会の挨拶
中級編
1日目 12月17日 (木)
開会の挨拶
【講義1】研究目的に合った顕微鏡の選択の考え方
【講義2】共焦点顕微鏡の種類とそれぞれの特徴
【実機実習1】マルチカラービーズを使った観察1
【講義3】共焦点顕微鏡のパラメータとトレードオフ
【実機実習2】マルチカラービーズを使った観察2
【実機実習3】組織切片の蛍光観察
2日目 12月18日 (金)
【講義4】サンプル調製の注意点
【実機実習4】生体サンプルの調製と観察
【講義5】屈折率の異なる素材による光学擾乱
【実機実習5】培養細胞(蛍光タンパク質発現)の観察
閉会の挨拶