English

大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

  • Home
  • ニュース
  • > 基礎生物学研究所技術課の森友子技術班長、牧野由美子技術主任、山口勝司技術主任、尾納隆大技術職員が、令和3年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 研究支援賞を受賞

ニュース

お知らせ

2021.04.06

基礎生物学研究所技術課の森友子技術班長、牧野由美子技術主任、山口勝司技術主任、尾納隆大技術職員が、令和3年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 研究支援賞を受賞

 基礎生物学研究所技術課の森友子技術班長、牧野由美子技術主任、山口勝司技術主任、尾納隆大技術職員が、「生物学研究への大学共同利用機関コアファシリティの技術貢献」の業績により令和3年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 研究支援賞を受賞することが決まりました。研究支援賞は科学技術の発展や研究開発の成果創出に向けて、高度で専門的な技術的貢献を通じて研究開発の推進に寄与する活動を行い、顕著な功績があったと認められる個人又はグループを表彰するものです。
 
受賞メンバーのコメント:
 
森友子技術班長:
 生物機能情報分析室の活動が、「生物学研究への大学共同利用機関コアファシリティの技術貢献」として栄誉ある賞を賜りましたことを大変光栄に存じます。
 受賞した4名の技術職員と共に室の活動を推進した重信教授並びに市川支援員、浅尾支援員、松本支援員、秋田支援員、スタッフ全員の努力が成就したものと感じております。また、これまでの活動を支えてくださった歴代の分析室委員長、センター長、室の礎を築いて下さったOBの皆様、技術課の仲間、装置の維持管理にサポートいただいた各メーカーのエンジニアの皆様、共同利用研究の研究者の方々、そして、室の活動にご理解とご協力いただいた研究所の皆様に厚く御礼を申し上げます。
 今回の受賞を励みに、質量分析を中心とした機器分析に、より一層研鑽し、高度で専門的な技術サポートを通じて生物学の研究に寄与できるよう精進して参ります。今後とも、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
牧野由美子技術主任:
 この度は、栄誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。望外の喜びを感じております。
 技術貢献としての機器の測定・解析を、20年以上前よりプロテインシーケンスは3,000検体以上、質量分析は4,000検体以上行ってまいりました。これらが生物学研究への貢献に繋がったのでしたら嬉しい限りです。
 約10年前に共同利用研究を推進する生物機能解析センターが発足し、生物機能情報分析室に重信教授が着任され飛躍的に共同利用研究が強化されました。技術職員もそれに対応して技術力などをスキルアップし、多くの共同利用研究を支援してきました。このことが評価されての受賞だと考えております。また、歴代の分析室の方々が築き上げてきたからこそ今の生物機能情報分析室があると思っております。
 重信教授を始めとする生物機能情報分析室や技術課の皆様、これまで依頼分析、室の運営等を通じて関わって下さりました所内外の皆様に厚くお礼申し上げます。
 今回の受賞を励みとし、今後さらに高度な技術提供を行うべく精進して参ります。今後ともよろしくお願い申し上げます。
 
山口勝司技術主任:
 この度は、名誉ある賞を頂戴し、たいへん光栄に思います。受賞は生物機能情報分析室や多くのユーザー・関係者の方々の総合力で獲得し得たものだと思います。皆様に感謝申し上げます。
 私自身は2007年に、初めての施設系である当部署に異動しました。当時、NIBBで運用開始となる、次世代シーケンサー担当がメインワークとのことでした。元々大規模解析に興味があり、次世代シーケンサーが今後数年における生物学の流れを、大きく変えることは予想出来ましたので、これは楽しみな職務だと感じました。その後、研究所が共同利用研究により力を入れる方針の元、重信教授が赴任され、よりハイレベルなサイエンスに多くの人と携わるようになりました。その中で技術職員として何か特色のある手法を確立すべきとの思いで、今回の受賞の小さな1要素ですがFlexible ddRAD-Seq法を開発しました。
 この受賞を励みに、今後も新しい生物学手法を、積極的に推進出来る活動をして行けたらと思います。今後ともよろしくお願いします。
 
尾納隆大技術職員:
 この度は、このような栄えある賞を賜り、大変嬉しく思います。先輩方が築き上げてきた業績の一端を担うことができ、大変光栄です。私は2014年10月に生物機能情報分析室に配属となりました。次世代シークエンサーのデータ解析やセルソーターの管理・運用、また所内外を対象としたゲノムインフォマティクス・トレーニングコースの事務局や講師を担当し、技術的な貢献や人的ネットワークの構築等に携わりました。新人職員としてまだ右も左も分からない中、目まぐるしい技術発展についていくのは大変でしたが、同室や所内の方々、またメーカーの方々にもご助力いただきながら、お仕事をさせていただきました。ご指導下さった皆さまに大変感謝しています。
 現在は定量生物学研究部門において、新しい業務に励んでいます。技術職員は研究者や事務職員に至るまで様々な方の仕事をサポートします。その内容は多岐に渡りますが、ひとつひとつの業務に責任感をもち、基礎生物学に少しでも貢献できれば幸いです。

photo1.jpg
左より、森友子技術班長、牧野由美子技術主任、山口勝司技術主任、尾納隆大技術職員