English

大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

  • Home
  • 国際連携
  • EMBL
  • > EMBO Workshop 2014 on Wnt Signaling: Stem cells/ Development/ Disease参加報告(陳 秋紅、高田 慎治)

国際連携

EMBL - 連携活動

EMBO Workshop 2014 on Wnt Signaling: Stem cells/ Development/ Disease参加報告(陳 秋紅、高田 慎治)

Venue Broome, Western Australia
Date Oct. 6-9, 2014

[概要]

EMBO Workshop 2014 on Wnt Signaling: Stem cells/ Development/ Disease に参加しました。ポスター発表及び情報収集を行いました。

 

[詳細]

この度、EMBL連携渡航プロジェクトから助成をいただき、オーストラリアで行われたEMBOの学会に参加しました。本学会はEMBO が主催する国際会議であり、Wnt Signalingに関した研究を展開する、世界中の主要な研究室の多くが参加するという印象を受けました。Stem cellから発生、疾患まで多岐の演題が発表されました。私は2013年に開催された前会議も参加したため、今回の会議に参加した多くのメンバーとは既にお互いに顔見しりであり, お互いに研究を尊重する、優しい議論が進められました。

 

今回、私はWntの分泌についてDifferent forms of Wnt proteins are secreted in cell type and Wnt subtype specific mannersというタイトルでポスターにて報告させて頂きました。本発表の内容は、上皮細胞やマウスL細胞、そしてHEK293T細胞を用いて、細胞種によるWnt の分泌状態について解析したものです。その結果、Wnt の分泌形態としてリポたんぱく質様式や近年注目を集めているエクソソーム様式の分泌は認められたこと、また、Wnt の分泌様式に多様性があり、それが細胞の種類や極性,Wntのsubtypeにより制御されていることがわかりました。多くの研究者方々の興味を引き、今後の研究の発展に極めて役立つ議論ができました。また、異なる視点を持つ研究者から色んなアドバイスを頂いて、今後の論文作成に向けて参考にしたいと思います。本学会は、 Wnt研究の分野で最新の知見を知ること、他の研究者との交流を行うことなど、大変貴重な経験となりました。このような機会を与えてくださった基礎生物研究所に、心より感謝いたします。

 

Takada-Chen.jpg