海外連携機関であるドイツ・COS Heidelbergとの間で、2021年3月30日にNIBB-COS Online Meeting “The Kick Off (1st) meeting for NIBB-COS Heidelberg International Collaborations”を開催しました。2020年に合同ワークショップの岡崎での開催を計画していましたが、COVID-19の影響で延期となりました。そこで、双方の研究者が研究を発表する「Lecture Series」と双方のメンバーの「交流会」という2つのイベントから構成される、オンラインを介した交流企画を考えました。Zoomを利用したLecture Seriesでは「Plant Root Development」をテーマに、研究所からは征矢野敬先生（川口研）が根粒形成について、COSからはAlexis Maizel先生が側根形成について発表を行いました。所内からは58名、COS Heidelbergから32名の研究者や大学院生・大学生が参加し、活発な議論が行われました。
一方、交流イベントではRemoオンライン会議プラットフォームを使い、７つの研究テーマ（新規モデル生物、幹細胞と再生、発生、細胞生物学、神経生物学、バイオイメージング、モデリングと定量生物学）を立てて、双方の研究室主宰者が交流を行いました。今回の交流で新しい研究のアイデアや共同研究の可能性が生まれたようです。
本企画の準備や運営では、日本とドイツの時差やサマータイムの有無といった国際ならではの問題、複数のオンライン会議プラットフォームからの選択、といった難しさはありました。全体を通じては好評な意見をいただけましたので、Lecture Seriesと交流会という同じ構成でのミーティングを、2021年に複数開催を計画しています。Lecture Seriesは各回でテーマを変え、交流会の参加範囲も広げていきたいと思っています。
（研究力強化戦略室・立松 圭）
