大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

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国際連携

EMBL - 連携活動

EMBL PhD Symposium2013への大学院生の参加

Venue EMBL Heidelberg, EMBL Monterotondo
Date Nov. 19-26, 2013

 今回の派遣はラボ訪問とEMBL PhD Symposiumへの参加という内容でした。川沿いのキレイな町並みが魅力の田舎街ハイデルベルグのEMBLでラボ訪問とSymposiumを経験し、その後、折角の機会なので期間を延長し、大聖堂とチョコレートが名物の都会ケルンのMax Planck研究所へ訪問してきました。期間中ずっと天候に恵まれなかったことが残念でしたが、滞在自体はとても有意義なものとなりました。有意義で思うところの多い派遣のなかで、感じたことを報告させて頂きます。

 ラボ訪問の内容として、EMBLとMax Planckのどちらのラボもボスとお話ししたあとに、時間を区切り、順番にラボメンバーとお話するというものでした。海外の方の研究は完成品しかきくことがなく、なんとなくスマートな印象をもっていました。しかし、一対一で聞く生の研究にはキレイな流れがなく、私たちと同じように試行錯誤しながら進められているということをうかがい知ることができました。また、私の研究に対する議論の内容は、研究所内でのものと大きく変わりませんでした。議論の内容が変わらないということから逆に、普段の研究所のなかでの議論が重要だということを再確認することとなりました。そして、訪問ラボメンバーとお話しするなかで、研究の共通性を感じた一方、共通ではない言語を使う難しさも今まで以上に強く感じました。研究の話のなかで考えをうまく伝えられないこともそうですが、それ以外の時間を訪問ラボのメンバーと一緒に過ごすなかでも、現在の英語力ではコミュニケーションに限界がありました。

 まとめると海外の研究者と密にふれあい、英語での発表を経験でき、今後やらなくてはならないことの方向性が少しだけ明確となり、結果、研究に対するモチベーションを高める派遣となりました。今回の派遣をサポートして頂いた研究所ならびにEMBLの方々に深く感謝申し上げます。
 

11月19日- 20日 Dr. Marcus Heisler Group (Heidelber)訪問
11月21日- 23日 Ph.D.シンポジウム参加

基礎生物学研究所 共生システム研究部門
 佐々木 武馬(総合研究大学院大学 大学院生)

 

 

 今回のEMBL訪問では、EMBL PhD student symposiumの参加の他に、初めての試みとして、EMBL Labの訪問があった。私は、ハイデルベルグでシンポジウムに参加した後、イタリアのモンテロトンドへ移動し、O’carroll Lab を訪問した。

 ハイデルベルグはネッカー川が流れる美しい情緒あふれる町であった。ハイゼンベルグやゲーテが哲学にふけって歩いたとされる「哲学の道」も時間があるとき歩いてみた。思った以上の急な坂で、運動不足の私は息切れをしてしまい、哲学にふけるほどの余裕はなかった。偉人は頭だけでなく体力も相当あったのだろうか。さて、ハイデルベルグのシンポジウムであるが、今年のテーマは「Competition in Biology」であった。3日間で分子、細胞、個体(種)間のCompetitionというセッションに別れていた。私は分子間のセッションでポスター発表を行った。正直言うと私の研究はあまりCompetitionを意識した研究ではなく、他の要旨を見ても、自分の分野とは大きく異なる研究が多くあった。だが、意外にも多くの方がポスターを聞きにきたので、異分野の人ならではの質問も飛び出し、新しい観点で自分の研究を見直せる良い機会となった。シンポジウムのイベントには、ダウンタウンのパブで真夜中まで飲むコースやダンスパーティーもあったので参加した。ハイデルベルグは学生街だけにパブが沢山あり、ハイデルベルグ大学の学生も多く来ていた。地元の学生が通うパブで酒を酌み交わせたので、私もベルッ子(ハイデルベルグッ子)になれた気がした。

 有意義なシンポジウムが終わり、イタリア、モンテロトンドのDr. O’carrollのラボを訪問した。彼らは生殖細胞や血球幹細胞におけるsmall RNAの機能を解析しており、2日間の訪問中、ポスドク、学生からそれぞれ1時間ほどかけて研究の説明をしていただいた。私もEMBLセミナーとして口頭発表させていただいた。O’carroll先生からはみっちり2日間、ラボ全体のプロジェクトや研究スタンスについて聞くことができた。シングルセルレベルの解像度で物事を非常にファインに考える研究者であると感じた。トランスジェニックやミュータント解析のために「今年度中には20以上のコンストラクションを作るんだ」とおしゃっていたのは印象的であった。モンテロトンドのEMBLは規模としては基生研よりも小さく、ラボとしては10ほどしかないが、イメージングやトランスジェニック作出をサポートする施設も充実していた。驚いたのは、トランスジェニックやミュータント作出のためのコンストラクションを設計から作製までサポートする施設があることであった。小規模ながらコンパクトに良くオーガナイズされた研究所であると感じた。

 今回の訪問で海外の学生との交流を通して、一番強く考え直させられたのは、将来のことである。多くの学生はポスドク先のことをすでに考えており、多くがテーマを変えることを考えていた。O’carroll先生にもポスドクではテーマを変えて、広い視野を持つことが今後研究続けるのに重要だと強調していた。私は、現在魚を使って性の研究を行っている。将来的にもこのテーマで研究を続けていきたいと考えているが、一時的にでも別の世界に飛び出してもいいのではと思いつつある。

 最後になりましたが、今回の訪問をサポートして下さった国際連携室の方々をはじめ、吉田先生、上野先生に厚く御礼を申し上げます。
 

11月21日- 23日 Ph.D.シンポジウム参加
11月25日- 26日 Dr. Donal O’Carrol Group (Monterotond)訪問

基礎生物学研究所 生殖遺伝学研究室
西村 俊哉(総合研究大学院大学 大学院生)

 

 

As a researcher it’s important to present your work to both broad and domain specific audience. While explaining your work to audience of broad scientific background you get new perspective toward your work. On the other hand, presenting to domain specific audience fills the gap towards the understanding of your work. I am happy that I got the opportunity to present my work to both kind of audience.

In Heidelberg Germany, the Ph.D symposium gave me an opportunity to interact with students of various scientific disciplines. I had good time knowing and understanding others work and explaining my own. It gave me an idea that while explaining to a broad audience I should focus on telling them my work as a story rather than presenting the in depth analysis. 

In Monterotondo, Italy I visited to Dr. Cornelius Gross. I had an opportunity to make presentation of my work. That was my first scientific presentation to domain specific audience. It gave me an opportunity to skim out the most important result and organize it in a presentable form. The comments and questions asked filled up many gaps which I had towards the understanding of my work.  Besides I got many constructive suggestions from Dr. Gross to further improve my work.

Overall I had good time knowing and understanding science thanks to NIBB for providing me this wonderful opportunity.
 

21-23, November   Ph.D. Symposium

25-26, November   Dr. Cornelius Gross Group (Monterotondo)

Division of Brain Biology, NIBB
Rammohan Shukla (SOKENDAI)