技術課の尾納隆大技術主任が2024年度日本細胞生物学会論文賞を受賞しました。この賞は日本細胞生物学会発行のCell Structure and Function誌上、該当年1年間の最もすぐれた研究論文一編に授与されるものです。2025年7月17日に開催された第77回日本細胞生物学会&第58回日本発生生物学会合同大会にて授賞式が行われました。
受賞論文
Possible roles of CAHS proteins from Tardigrade in osmotic stress tolerance in mammalian cells
Takahiro Bino, Yuhei Goto, Gembu Maryu, Kazuharu Arakawa, Kazuhiro Aoki
Cell Struct Funct. 2024 Dec 14;49(2):123-133.
DOI:
https://doi.org/10.1247/csf.24035
尾納隆大技術主任の受賞コメント:
この度、日本細胞生物学会から2024年度の日本細胞生物学会論文賞を授与していただきました。栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。
本論文では、ヒト培養細胞にクマムシ固有タンパク質を発現させ、浸透圧ストレスを与えた際のクマムシ固有タンパク質の振る舞いや、耐性獲得の有無などについて調べました。私が定量生物学研究部門(青木研)に配属されていた際に、青木一洋 教授、後藤祐平 助教(当時)、真流玄武 博士研究員、そして共同研究者の慶應義塾大学 荒川和晴 教授と共に行った研究の成果となります。共著者の皆様はもちろんのこと、青木研のメンバーや、周りの関係者の方々の協力なくしては得ることのできない賞でしたので、皆様には心より感謝しております。
今回の経験を糧に、今後も基礎生物学研究の進展に貢献していきます。引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
授賞式にて、水島昇日本細胞生物学会会長から賞状を授与される尾納隆大技術主任(写真中央)と責任著者の青木一洋教授(右端)
尾納隆大技術主任(写真左)と責任著者の青木一洋教授