基礎生物学研究所が共同利用研究の一環として支援しているNIBB動物行動学研究会の活動が、2024年度日本動物行動学会振興奨励賞を受賞しました。
NIBB動物行動学研究会は、動物行動学を軸として新たな研究基盤形成の架け橋となることを目的とした組織です。著名な動物行動学研究者を招いた講演会と、教科書を用いた勉強会を定期開催し、研究者だけでなく学生や非アカデミアの方々も対象に、動物行動学に触れる機会を創出してきました。4年余りにわたる本研究会のこうした活動が、多様な地域や分野の人々の交流や協働を促し日本動物行動学会および動物行動学そのものに貢献した顕著な活動であると認められ、この度の受賞に至りました。
日本動物行動学会振興奨励賞:多様な地域や分野の⼈々との交流や協働を促進することで日本動物行動学会の活性化に貢献した顕著な活動に対し、学会員ないしグループに与えられる賞
2024年度日本動物行動学会振興奨励賞 受賞者
「動物行動学に関するオンライン講演会の4年間にわたる運営」
西海望(基礎生物学研究所)、小長谷達郎(奈良教育大学)、松田直樹(京都大学)、左倉和喜(基礎生物学研究所)、谷本昌志(基礎生物学研究所)、田中智弘(京都大学)、谷山克也(国士舘大学)、太田菜央(人と自然の博物館):受賞時運営スタッフ
NIBB動物行動学研究会ホームページ
2024年11月3日、日本動物行動学会第43回大会にて授賞式が行われ、本研究会を代表して、西海望 学振特別研究員が出席しました。
研究会代表 西海望 学振特別研究員(神経行動学研究部門)の受賞コメント:
トップクラスの動物行動学研究に誰でも触れることができ、様々な研究談義で盛り上がる場をつくりたいと思って、2019年に本研究会を設立しました。今日に至るまで、コロナ禍に見舞われるなど様々なことがありましたが、多くの方の支えによって毎月欠かすことなく続けることができました。
まず講演者の皆様の素晴らしい講演なしには本研究会は成り立ちようがありませんでした。また、講演会に参加してくださった方々のおかげで、双方向的で活気のある場が醸成されました。そして基生研からの多方面での支援、各種学会による周知のご協力によって広く活動を展開することができました。全員を書ききれませんが、本研究活動を支えてくださった全ての方々に心からお礼申し上げます。