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2002.11.24

「JNN報道特集」の「色覚バリアフリーへ切実な訴え」と題した特集に発生生物学研究室・伊藤啓助教授が出演しました

伊藤助教授は研究職についた頃から、パソコン上の画像の色が識別しにくいことに気づき、色覚障害(いわゆる「色盲」)であることがわかりました。
色覚障害でない人は赤色と緑色の違いは判別できますが、色覚障害者は判別できません。しかし、色覚障害でない人にとって判別しにくい緑色と青色は、色覚障害者にとって判別しやすいのです。

伊藤助教授は自らの体験をもとに、国立遺伝学研究所の岡部正隆助手とともに“色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法”(※)を提唱し、日本はもとより世界中各地で講演し、8月21日にはイギリスのオックスフォードで行われる“ゴードンカンファレンス”、 9月16日にはエジンバラで行われる“ニューロインフォマティクスワークショップ”、で講演されました。
基礎生物学研究所での取材は、屋上から岡崎市街を撮影することから始まりました。続いて研究室でパソコンに向かっている姿や、学生とディスカッションしている風景、また、時折ディレクターの方からの質問に応じる姿等を撮影し、普段のままの伊藤先生がフィルムに納められました。撮影は伊藤助教授ご自宅まで及びました。

建築におけるバリアフリーは一般的になってきましたが、色覚バリアフリーはまだ認知レベルが低いように思われます。こうした伊藤先生方々の活動により、今後色覚バリアフリーに配慮した場面が増えるといいですね。
ちなみに、この基礎生物研究所ホームページも弱視、色盲などの方にも配慮した色覚バリアフリー構造となっています。

関連リンク

※1 バリアフリープレゼンテーション法

写真

 

lab.jpeg研究室にて撮影
situgiouto.jpegディレクターの方からの質問に応じる伊藤先生