フィールド

タヌキモ(Utricularia australis R.Br.)2004/08/31

食虫植物。拡大図のように吸い取り式の捕虫嚢をもち、これでプランクトンを吸い取る。口の辺から伸びているのは感覚毛。完全水中性で、市内にはため池が多いため、昭和60年発行の『岡崎市史』によると、昔は日影、大柳、保母、美合、桑谷、小呂、池金など各地で見られたらしい。しかし現在では、ほとんどのため池が改修された結果、ごく限られたところにしか残っていないようだ。愛知県内にはまだ良好な自生地があるため、県のレッドデータブックではリスト外となっているが、全国ランクでは絶滅危惧第類。2004年8月撮影。

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コンテンツ

  1. 岡崎の植物(53)
  2. 植物学者 塚谷裕一の調査旅行記(9)
著者紹介
塚谷 裕一
東京大学大学院理学系研究科 教授
元 基礎生物学研究所 客員教授
塚谷 裕一

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