基礎生物学研究所
2006.07.04
大隅良典教授(分子細胞生物学研究部門)の日本学士院賞授賞式が、天皇、皇后両陛下を迎えて、東京・上野公園の日本学士院会館で、7月3日(月)に行われました。
日本学士院賞は、日本学士院が、学術上特に優れた論文、著書その他の研究業績に対して授賞するものです。日本学士院の授賞制度は、明治43年に創設され、平成18年度で96回目の授賞となります。
大隅教授の授賞理由は、細胞内のタンパク質分解機構の一つ「オートファジー」に関する先駆的な研究を行い、これを制御する複数の遺伝子(ATG遺伝子群)を同定すると共に、それらの作用の仕組みの一端を明らかにすることに成功し、これらの発見を契機として、多くの生物種でオートファジーが確認され、また、タンパク質分解の破綻が様々な病気や老化などにも関わることが明らかになるなど、この分野の発展に大きく貢献したためです。
学士院賞の賞状
学士院賞のメダル
2006/7/3 朝日新聞(夕刊)