研究代表者：渡辺　麻衣（東京大学大学院・総合文化研究科）＜Lab HP＞

私は、シアノバクテリアにおける光化学系I特異的アンテナの接続因子であるCpcLを手がかりに、光化学系Iへの光エネルギー分配の分子機構と生理的役割の解明を目指します。これまでの研究で、CpcLの発現量が光化学系Iの超複合体構造を制御している可能性が示唆されました。それぞれの超複合体が直鎖状、環状の２つの電子伝達に対応するという仮説を立て、①環境因子とCpcLの発現調節機構、②CpcLの発現量と超複合体形成、③超複合体形成と光合成活性の３つの解析を通し、従来型とCpcL型フィコビリソームの光化学系Iアンテナとしての使い分けの原理を明らかにします。