基礎生物学研究所
| Venue | 基礎生物学研究所 | |
|---|---|---|
| Date | Mar. 18-19, 2026 | |
| Link | ウェブサイト (https://sites.google.com/nibb.ac.jp/saber-fish-training-course) | |

空間トランスクリプトームの解析法として、高感度かつマルチプレックス(多重)に転写産物を検出する in situ FISH 技術が多用されています。今回は、その一つとして注目されている「Signal Amplification By Exchange Reaction (SABER)-FISH」に関する講習会を開催しました。
本技術は、in vitro で自作したプローブを用いることで、組織上の mRNA を高感度かつ多重的に検出できる手法です。第2回となる今回の講習会では、より実践的な内容を目指し、論文発表に直結するような成果を得ることを目標としました。参加者は各自で標的遺伝子のプローブデザインから作製までを行い、持参した切片を用いた FISH 実験に臨みました。その結果、多くの参加者が目的遺伝子の検出(複数遺伝子の同時検出も含む)に成功し、各自の研究における確かな手応えを掴むことができたようです。
また、2日目に開催したワークショップでは、4名の講師をお招きし、細胞・組織・器官における遺伝子発現を1分子レベルで可視化する、FISHベースの最先端空間オミクス技術をご紹介いただきました。独自のプローブや増幅原理を用いて検出感度を高めるSABER-FISHやHCR、そして高度な多重解析を可能にするSeqFISHなど、FISHベースの空間トランスクリプトーム技術を網羅的に解説していただきました。技術の原理から、実験成功の鍵となるシグナル検出のノウハウ、具体的な実験例や応用展開に至るまで多角的に解説され、高感度かつ高解像度な空間遺伝子発現情報を研究に取り入れたい参加者から活発な質問が寄せられました。
鈴木 賢一(新規モデル生物開発室)