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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

共同利用研究

トレーニングコース - 開催リスト

生物画像データ解析トレーニングコース 2014

Organizers 野中 茂紀(基礎生物学研究所):代表
木森 義隆、加藤 輝(新分野創成センター・イメージングサイエンス分野)
小山 宏史、村田 隆(基礎生物学研究所)
亀井 保博(基礎生物学研究所 生物機能解析センター)
Venue 基礎生物学研究所
Date Dec. 10-12, 2014
Link ウェブサイト (https://is.cnsi.jp/biatc2014/)
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受講者数
21名

開催報告
 今回で第 2 回目となる「生物画像解析トレーニングコース」を、12/10 ~ 11 の 3 日間の日程で新分野創成センター イメージングサイエンス研究分野と基礎生物学研究所の主催として開催しました。本コースでは、実際に顕微鏡等の画像を扱っている、しかしその処理・解析については比較的初心者である方々を対象として、“難しいことは専門家に投げる=専門家と話ができるレベルになる、簡単なことは自分でやる=自分で調べて学習できるレベルになる”ための基礎的な画像解析手法、ImageJ の基本操作、簡単なマクロ記法を習得するところに設定しています。
 20 名の定員に対し 44 名の応募があり、書類審査により受講者 21 名を選抜しました。コース内容は、画像解析に関する講義と、PC を使った ImageJ 実習、顕微鏡による画像取得時に注意すべき点の講義を行い、最終日には各々の受講者が実際に取り組んでいる研究テーマの画像について解析例を示し、その方法について解説と議論を行いました。初心者にはかなりハードな内容だったと思いますが、一定のスキルは身についたのではないかと思います。
 また、生物画像解析に関する共同研究のきっかけになることを期待しています。
オーガナイザー 野中 茂紀(時空間制御研究室)
 
Program

12 月 10 日(水)

12:00 – 13:00 受付(基生研正面玄関にて)

13:00 – 13:15 0. はじめに(野中)

講習のねらいについて説明,講師陣の紹介.

13:30 – 14:30 1. クイックスタート(野中)

いくつかの実例を使い実際に ImageJ による画像処理を実演します.

13:45 – 14:00 コーヒーブレイク

14:00 – 18:00 2. 画像処理・解析の基礎 講義・実習(木森)

·   ノイズ,コントラスト,分解能の意味

·   画像の基礎(フーリエ変換と畳み込み演算,カーネルの畳み込みの意味)

·   偽解像(エイリアス,モアレパターン)への注意

·   前処理の基礎(カーネル処理(線形),非線形フィルタ(メジアン,バイラテラル))

·   広視野と高分解能(パノラマ)

·   定量化(2値化(自動閾値(大津の方法)),ラベリング,面積,数などの決定)

18:00 – 3. 受講者の自己紹介,懇親会(基生研 1F 会議室)

 

12 月 11 日(木)

09:00 – 12:00 4. ImageJ マクロ講義・実習(野中)

マクロとは何か,そしてマクロの使い方,書き方について講義と実習を行います

12:00 – 13:00 昼休み

13:00 – 19:00 5. 画像の定量化について 講義・実習(木森,加藤,小山)

定量的生物画像解析について実践的な演習を行います,現在のところ以下の題目を予定しています

1.  Intensityの定量

2.  動きの定量

3.  数の定量

4.  形の定量

5.  画像の特性(模様など)の定量

19:00 –  各自夕食

 

12 月 12 日(金)

09:00 – 10:30 6. 講義「画像解析のための顕微鏡の基礎知識」(村田)

画像を処理する以前の段階である顕微鏡画像取得の時点で気をつけねばならないことについて講義します

10:30 – 16:00 7. ディスカッション

各受講者の抱えている課題を取り上げ,皆で議論します(全員)

16:00 終了・解散