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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

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共同利用研究

共同利用研究の活動

2020年11月06日

第14回NIBBバイオイメージングフォーラム「~非光学的モダリティによる生物イメージングの新展開~」


開催期間:2020年11月6日
会場:オンライン開催(Zoom)

オーガナイザー:
甲本 真也(沖縄科学技術大学院大学OIST)
加藤 輝 (ExCELLS/基礎生物学研究所)
坂本 丞 (基礎生物学研究所)
スーパーバイザー:
亀井 保博(基礎生物学研究所)
立松 圭 (基礎生物学研究所)
 
講演者
青沼 仁志(北海道大学電子科学研究所)
上野 智弘(京都大学大学院医学研究科)
枝廣 雅美(株式会社 島津製作所)
国島 直樹(株式会社 リガク)
甲本 真也(沖縄科学技術大学院大学OIST)
田村 勝 (理化学研究所バイオリソース研究センター)
八田 公平(兵庫県立大学大学院生命理学研究科)
水谷 隆太(東海大学工学部生命化学科)
森田 慎一(基礎生物学研究所)
加藤 輝 (ExCELLS/基礎生物学研究所)
山本 輝夫(東芝ITコントロールシステム 株式会社)
 
参加者 48名(一般参加者6名、所内19名)
 
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【開催報告】
 第14回NIBBバイオイメージングフォーラムは新学術領域研究・学術研究支援基盤形成 「先端バイオイメージング支援プラットフォーム(ABiS)」の支援を受けて2020年11月6日に開催しました。
 これまでのバイオイメージングフォーラムでは、最先端の光学的観察手法として補償光学の顕微鏡への応用、物理特性のイメージングなどをテーマにしてきました。今回は従来と趣を変えて、「非光学的モダリティによる生物イメージングの新展開」と題してComputed Tomography; CTに焦点を当てることとしました。CTは試料深部の構造を3次元的かつ非破壊的に可視化することができる技術であり、非常に有効なツールとなっています。その一方で既存ユーザーのネットワークは未成熟な面もあり、加えて装置へのアクセスが限られるために、新規ユーザーが参入しにくいツールであるとも言えます。そこで、既存のCTユーザーの相互理解を深めるとともに、新規ユーザーも含めたネットワーク形成の機会を設けることを目的として本会を開催しました。CTというと病院に設置されているヒトの検査用機器を想像するかもしれませんが、金属部品の内部構造などを調べる工業用の装置や、小動物用に設計された生物学用途の装置などもあります。講演者は企業・アカデミア問わず幅広い分野からお招きしており、企業の講演者からは試料調製、観察事例やCT自体の動向を、アカデミアの講演者からはCTを活用して展開されているご自身の研究についてお話しいただきました。
 今回のフォーラムは、コロナウイルス感染症の流行拡大の影響を受けて2019年度に現地開催を延期としていたものを全数オンラインに変更し、オーガナイザー3名が明大寺地区第1セミナー室から配信いたしました。なお、本会の開催により2019年度と2020年度の開催を一括することになりました。オンライン開催では現地開催と比して参加者同士のコミュニケーションが難しい印象があり、今後の改善点も見えてまいりました。その一方で、オンライン開催の利点を活かして、当日の参加が叶わなかった講演者の方には事前録画した動画の配信という形でご講演いただけたのは幸いでした。
 最後に、講演者の方々に厚く御礼申し上げますとともに、本フォーラムが参加者の皆様の研究の一助となることを祈念いたしております。
オーガナイザー 坂本 丞(基礎生物学研究所 生命熱動態研究室)

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