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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

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共同利用研究

共同利用研究の活動

2014年03月04日

第8回NIBBバイオイメージングフォーラム「これからのバイオイメージングの方向性」


開催期間 : 2014年3月4日
会場: 岡崎コンファレンスセンター

Organizing Committee:
亀井 保博(基礎生物学研究所)
野中 茂紀(基礎生物学研究所)
上野 直人(基礎生物学研究所)
藤森 俊彦(基礎生物学研究所)
小山 宏史(基礎生物学研究所)
村田 和義(生理学研究所)
木森 義隆(自然科学研究機構 新分野創成センター)
加藤 輝 (自然科学研究機構 新分野創成センター)
 
講演者(講演順)
根本 知己(北海道大学)
藤田 克昌(大阪大学)
早野 裕 (国立天文台)
大野 伸彦(山梨大学)
籐 規弘 (生理学研究所)
大浪 修一(理化学研究所 QBiC)
木森 義隆(自然科学研究機構 新分野創成センター)
前田 卓哉(理化学研究所 CDB)
安永 卓生(九州工業大学)
 
出席者:90 名

【開催報告】
 今年度で第8回目となるバイオイメージングフォーラムは、研究力強化戦略室共同利用グループの活動の一環 として「全国大学等バイオイメージング連携体制の今後のあり方を考える会」とのジョイントとして連続した日程で 開催した。フォーラムの開催目的は生物画像取得・解析における最先端技術の動向について情報交換することであり、また、意見交換会の目的は、光学解析室が進める光を使った共同利用としての顕微鏡機器利用促進の為に、全国にある様々なイメージング施設の現状を把握することにはじまり、日本のバイオイメージング施設の連携と同分野のこれからの方向性を議論することである。
 近年バイオイメージング分野においては、様々な観察手 法が開発され、機器も多様化・高機能化し、同時に高額と なっている。そして、画像取得後の画像解析も重要な分野となっている。今回はフォーラム企画として、電子顕微鏡から光学顕微鏡の新技術、PET・MRI といったマクロなバイオイメージングまでの広範囲の画像取得手法と、取得画像を解析するためのバイオイメージインフォマティックス(画像解析手法)など、入口から出口までの学術講演を9名の方にお願いした。
 「全国大学等バイオイメージング連携体制の今後のあり方を考える会」では、全国のバイオイメージング関連の20施設の紹介をして頂き、ミッション、組織体制、保有機器、教育・共同研究の実情、運営等の問題点、そして、連携に期待する事項を説明して頂き、情報と問題点を共有した。また、国内だけでなく海外(今回はヨーロッパ)の同分野の動向を把握するためにEMBLから生物画像解析センター担当の三浦耕太氏を招待し、ヨーロッパにおけるネットワーク化の現状報告と、将来の方向性について紹介して頂いた。また、事前にお願いしていた施設運営 状況ならびに連携に対するアンケートの集計結果を報告し、討論会形式で議論を進めた。今回の会議で日本のバイオイメージング施設の運営を取りまく状況を把握でき、問題点の共有ができたと思われる。施設運営の為の技術サポートスタッフの育成やキャリアパスの形成、コミュニティとして文部科学省への提言などができる体制の構築など、直ちに対応できない問題もあるが、トレーニングコース開催の講師陣の相互協力や、技術サポートスタッフのスキルアップ、機器リストの共有などすぐに対応できる部分もあり、連携体制を構築の第一歩としてHP(ポータルサイト)作成を目指すことになった。また、今後この様な会合を継続して開催することにも賛同頂けたので、光学解析室と新分野創成センターが協力し、イ メージングサイエンス分野のコミュニティネットワーク形成に向けた準備を進めることにした。
オーガナイザー 亀井 保博(生物機能解析センター 光学解析室)

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