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2013年04月29日
スッポンのゲノム解読 ~ゲノム解読から明らかになったカメの進化~

爬虫類であるカメは、甲羅をはじめ肩甲骨の位置や頭部骨格などにユニークな特徴を持つため、その進化の起源や甲羅の進化については諸説あり、謎が多い動物です。今回、日米欧中の研究機関から構成される国際共同研究グループは、スッポンとアオウミガメのゲノム解読に成功しました。

 

国際共同研究グループは、次世代DNAシーケンサーと呼ばれる塩基配列解読装置や大型計算機などの先端技術を駆使し、アオウミガメとスッポンのゲノム解読に成功しま した。ゲノムサイズはいずれも約22億塩基対でヒトゲノムの3分の2の大きさ、遺伝子 の数はいずれも約1万9000個でヒトとほぼ同等な数でした。これらゲノムに含まれる遺伝子を詳細に解析した結果、1)カメの祖先はワニ・トリ・恐竜のグループと2億5千万年前に分かれ進化したこと、2)特異なカメも脊椎動物の「基本設計」を守りながら進化したこと、が明らかになりました。

 

このプロジェクトのうちスッポンの遺伝子発現の網羅的解析は、基礎生物学研究所次世代DNAシーケンサー共同利用研究の一環として生物機能解析センターの重信特任准教授らのチームが担当しました。また、本研究は科学研究費補助金・新学術領域「複合的応形質進化の遺伝子基盤解明」の計画研究の一部として行われたものです。本成果は、科学雑誌「Nature Genetics」オンライン版に4月28日に掲載されました。

 

詳しくは理化学研究所から発表されたプレスリリースをご覧下さい。