Oct 2008

GFP(緑色蛍光タンパク質)の取材

今年のノーベル化学受賞で話題の緑色蛍光タンパク質(GFP)。このGFPが研究の世界でどのように利用されているかについて、新聞社の記者の方が取材に訪れました。基礎生物学研究所では、「GFPが無かったら、自分の研究が出来なくなってしまう。」という声が研究者から聞かれるほどに、ほとんどすべてのラボで蛍光タンパク質を用いて研究が行われています。GFPが発する蛍光は、複雑な構造を持つ生物体の中で、目印としてとても便利なのです。

DSC_0012 
暗くした顕微鏡室で、取材に応じる高次細胞機構研究部門の真野助教

ワトソン博士とスタイツ博士ご来訪

DNAの二重らせん構造の発見でノーベル賞を受賞したジェームズ・ワトソン博士と、ワトソン博士の弟子でRNA研究者のジョアン・スタイツ博士が23日に研究所に来訪されました。


watson6 watson7


24日午前には、岡崎の3研究所で学ぶ大学院生と両博士との懇談会が、そして午後には講演会が行われました。
懇談会は、大学院生からの質問にワトソン博士とスタイツ博士が答える、という形で進行しました。DNA二重らせん構造発見の秘訣を聞かれたワトソン博士は、模型を使ってモデルを作成しようと思ったこと、また、クリック博士と二人で一つの仕事に取り組んだ事がとても重要であったと語って下さいました。


watson1 watson2

午後からの講演会では、スタイツ博士は "Small RNPs: Versatile regulators of gene expression in mammalian cells." というタイトルで、最新の研究成果を発表されました。ワトソン博士は "Science in Ten Ways over 60 years (1948-2008)” と題して、ご自分の研究生活の様々なシーンを振り返り、研究者として生きてゆく術についてユーモアを交えながらお話しされました。


watson4 watson5