フィールド

ヤブガラシ(Cayratia japonica (Thunb.) Gagn.)2002/07/31

嫌われ者の雑草であるが、都市部でもっとも目につくものは3倍体で、種子がほとんどできない。一方、名古屋、大阪、京都など西日本では、古くからの環境の残された場所などに、種子のできる2倍体が生き残っている。岡崎は2倍体の個体の多い地域の一つである。泉鏡花の短編小説『二、三羽--十二、三羽』でいうところの「ごんごんごま」はおそらく、この2倍体ヤブガラシであろう。2002年7月撮影。

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コンテンツ

  1. 岡崎の植物(53)
  2. 植物学者 塚谷裕一の調査旅行記(9)
著者紹介
塚谷 裕一
東京大学大学院理学系研究科 教授
元 基礎生物学研究所 客員教授
塚谷 裕一

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