NPQによる光化学系の保護
qEクエンチング, non-photochemical quenching
集めた光エネルギーを、光合成に使わず、熱として捨てる仕組みをNPQと呼びます。
強光を浴びた植物において,プロトン(図では小豆状に表現)がチラコイド膜のルーメン側に輸送されることによって起きるqEクエンチングは代表的なNPQあり,最近の光合成研究のもっとも大きなトピックの一つです.
これまでに,以下のような反応メカニズムが提唱されています.
1.VDEの誘導 ビオラキサンチン(Vx)→ゼアキサンチン(Zx)の反応によって,エネルギーのシンク Zxが生産される.
2.PsbSタンパク質へのプロトンの結合
この2つの反応が同時におこることにより,ブラックホールのようなエネルギー消去システムができるとされます.