クラミドモナス
光合成研究の優れたモデル生物
光なしでも生育
この緑藻は、光合成せずに、呼吸だけで生育することができます。このため、光合成に重要な遺伝子を欠損した変異体の研究ができます。
遺伝子操作が容易
葉緑体、ミトコンドリア、核ゲノム全てを改変できる唯一の生物です。”緑の酵母”とも呼ばれます。葉緑体遺伝子のノックアウト、部位特異的変異導入が極めて容易です。また最近では核遺伝子のRNAiによる発現抑制も可能になりました。
生化学的材料として優れる
単細胞なので、均一の条件(光強度、栄養条件やCO2濃度)で大量に培養でき、また細胞の破砕等も容易です。
古典的なツール、ゲノム時代のツール
古くから光合成研究の材料として用いられ、多数の変異株が蓄積されており、誰でも用意に入手することができます。また、ゲノム配列も発表されました.
高い光環境適応能力
暗黒条件から真夏の直射日光の2倍の光量にまで耐えられる仕組みを持っています.
さしづめ「大腸菌のような植物細胞」,もしくは「泳ぐ葉緑体」と言えるのではないでしょうか。