2024.09.10 NIBB動物行動学研究会 第40回講演会
コウモリの音響ナビゲーション 〜音で“見る”世界〜
飛龍志津子 博士(同志社大学生命医科学部・教授)
2024年09月10日(火) 16:00 より 17:00 まで
Zoomオンライン
神経行動学研究部門 西海望(nozo@nibb.ac.jp)
コウモリは超音波を口または鼻孔から発し,その反響音(エコー)とを聴き比べることで,周囲の状況を把握するエコーロケーションを行います.暗闇の中,音を手掛かりに高度なナビゲーションを行うコウモリは,生態学から動物行動学,そして神経科学と幅広い分野において研究が展開されてきました.
本講演では,生物学から工学に至る視点から,コウモリのエコーロケーション行動を概説します.飛行中のコウモリが発する超音波やそのエコーの音響分析,またロボットを用いた実験などを通じた,コウモリの混信回避行動に関する研究や,野生下で見られる採餌のための高度なエコーロケーション戦術や,social callを介した社会的行動,さらにはバイオロギングによる夜間の移動生態など,実験室から野外調査に至る様々な計測を通じて見えてきた,コウモリの音響ナビゲーションの魅力をご紹介します.
詳細や参加登録方法などはこちらをご覧下さい。
https://sites.google.com/view/nibb-ethology/オンライン講演会?authuser=0
学生・研究者向けの内容ですが、一般の方のご参加も歓迎です!
18時00分~19時00分オンライン研究交流会あり【詳細はwebで】
本活動は基礎生物学研究所2023年度共同利用研究(24NIBB801) の助成を受けています