2009.10.08 分析室セミナー
次世代DNAシーケンサーのデータから何を見るか
2009年10月08日(木) 15:00 より 16:30 まで
明大寺地区1階会議室(111)
分析室 山口勝司 内線7670 cai@nibb.ac.jp
SOLiDデータ解析の現状と今後
前回6月18日に続き、第2回目となる分析室SOLiD関連セミナーを開催致します。次世代DNAシーケンサー「SOLiD」から得られるハイスループットなデータを、どう解析・解釈・可視化するか、重要な課題となっています。 そこで、今回は「次世代DNAシーケンサーのデータから何を見るか」と題し、SOLiDのデータ解析の現状を紹介すると共に、分析室での今後の対応を考えてみたいと思います。その一環として、Subio株式会社の田部暁郎氏による自社開発のSubioplatformの紹介をして頂きます。(山口)
Subio platformの紹介
次世代シーケンサーから出力される生データは非常に大きく、一般のPCではデータを閲覧することすら難しいと考えられます。しかし、遺伝子発現やクロマチン免疫沈降の解析結果なら、データサイズが小さくでき、視覚化するソフトさえあれば各自のPCで閲覧可能となります。弊社は無料のSubio platformを提供しております。これを使って、各研究者が自分のPCでSOLiDの解析結果を閲覧し、生物学的な解釈を行い、データ共有と共同作業を促進する方法をご紹介いたします。
弊社はSubio Platformを無償配布すると同時に、解析プラグインと解析サービスを驚くほど低価格で提供しています。Subio Platform v1.6では、従来のマイクロアレイと次世代DNAシーケンサーのデータを統合解析することができるようになりました。また今後も、測定装置は劇的に変わっていくことが予想されます。そのような状況にあって、装置の流行り廃りとは関係なく、得られた生物学データを長期的に管理・利用していくためのソフトウェア基盤を提供していくことが、弊社の使命です。この機会に、今後のデータ解析・管理・共有のあり方について、率直な意見交換をさせて頂けましたら幸甚と存じます。(Subio 田部)