2006.12.27 EMBLゲストセミナー
ダイナミクスとしての生物システム
三浦耕太博士 (Centre for Molecular and Cellular Imaging, EMBL Heidelberg, Germany)
2006年12月27日(水) 13:30 より 14:45 まで
明大寺地区1階会議室(111)
形態形成研究部門 上野直人 内線7570
生物のシステムは本質的に動的であり、さまざまな時定数をもつ構造と反応がゆるやかに重なり合いながら階層を形成している。こうした見方は歴史的には新しいものではない。しかしながら生きた細胞を対象とした実際の解析は近年の技術的な発展によって可能になってきた部分が多い。特に光学顕微鏡技術、画像解析技術やシミュレーション技術の発展は単細胞や多細胞のレベルの複雑かつ動的なシステムの詳しい解析を推し進めている。今回のセミナーでは、これまでに私が行ってきた細胞内や細胞運動のダイナミクスの解析や今後の展望について紹介したい。