2007.11.29 基生研セミナー
日本の科学コミュニケーションの現状と課題
長神 風二 (独立行政法人 科学技術振興機構 科学技術理解増進部 活動推進課 科学コミュニケーション係長)
2007年11月29日(木) 15:00 より 16:30 まで
明大寺地区第2会議室(151,152)
植物発生遺伝学研究部門 塚谷裕一 内線7512
科学コミュニケーションの重要性が叫ばれるようになって、数年が経過した。政策的には、平成16年版の科学技術白書に多数の記述があり、第3期科学技術基本計画において重要性が明記されたことが大きな出来事で、大学においては、複数の大学で科学コミュニケーター養成のためのユニットが設置されるなどの動きが起こってきている。
しかしながら、科学コミュニケーションという術語が日本で使われる以前にも様々な活動は存在し、また、現状で日本各地で多様に行われている活動についても、俯瞰的な把握がなされているとは言い難い。研究者からは、アウトリーチ活動として義務付けのように語られながら評価の対象とならない、といった声も多く聞かれるなど、日本の科学コミュニケーションの状況は、発展しながらも、混沌とした状況が続いている。これらの現状と課題を整理して語り、今後のあり方について探っていく。また、科学コミュニケーションの実践におけるさまざまな摩擦などについても具体的に取り上げ、コミュニケーションにおける価値の転換の場が持つ難しさについて考える場としたい。
___
セミナー終了後
「しゃもじ亭」(東岡崎駅前)にて懇親会を行います。参加希望の方は戦略室倉田(7628)までご連絡下さい。