2013.11.07 部門公開セミナー
トゲウオ適応放散におけるホルモンシグナルの適応的分化の遺伝基盤
北野 潤 (国立遺伝学研究所 生態遺伝学研究室 特任准教授)
2013年11月07日(木) 13:30 より 14:30 まで
明大寺地区1階 会議室 (111)
季節生物学研究部門 四宮 愛(7601)
ホルモンは、様々な形質を同時にコントロールできることから、近縁種間でホルモンシグナルが分化することによって、行動・生理機能・生活史形質等の分化を同時に引き起こすと考えられる。私の研究室では、トゲウオ科魚類のイトヨを中心にして、野外の生物が多様な環境に適応していく過程で、どのようにホルモンシグナルを変化させて環境に適応していくのか、また、その際の遺伝的基盤はどのようなものであるかについて研究している。今回は、代謝や生殖に重要な甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモン系の適応的進化の遺伝基盤に関する話を中心に講演したい。