2009.04.23 部門公開セミナー
Zebrafish側線形態形成におけるNotch signalingの機能解析
松田 美穂 (米国国立衛生研究所(NIH))
2009年04月23日(木) 16:00 より 17:30 まで
山手地区3号館2階共通セミナー室
岡崎統合バイオサイエンスセンター 分子発生学研究部門 高田 慎治 内線5241
側線は水生生物に特有の、水圧や水流の変化を感じ取るための感覚器官です。側線はneuromastと呼ばれる小器官の集合体であり、複数のhair cellを含む固有の上皮構造をしています。側線原基はotic vesicle付近に形成され、体幹を後方に移動中に、一つ一つの neuromast を定期的に切り離していきます。側線形成において原基の移動、neuromastの形態形成、hair cellの細胞運命決定は、どのように連係し制御されているのでしょうか。
本研究では、hair cellの細胞運命決定に加え、Notch signalingがWnt、FGF signalingを相互依存的に制御する事により、側線形態形成に重要な役割を果たしている事を示します。