2005.01.26 部門公開セミナー
アカパンカビにおけるgene silencing と gene disruption
井上弘一 (埼玉大学 理学部・生体制御学科 教授)
2005年01月26日(水) 11:00
明大寺地区1階会議室(111)
ゲノム動態研究部門 堀内 嵩 内線7690 kishori@nibb.ac.jp
古くから遺伝学で用いられてきた赤パンカビが面白くなってきました。一つには、43Mbのかなり大きなゲノムの全配列が決められたことがありますが、出芽酵母などよりもより高等生物に近いこと、またRIP(Repeat-induced point mutation)と呼ばれるような、2コピー以上の遺伝子に変異を特異的に導入して不活化する独特で興味ある機構を持つこと等がその原因と思われます。井上先生は、これまで赤パンカビを用いて、修復や組換えの機構を研究されてこられ、組み換えにおいても、高等真核生物と出芽酵母の性質を併せ持つことを明らかにされています。