2004.12.01 部門公開セミナー
力学的要素を取り込んだ形態形成数理モデル
森下喜弘 (東京大学新領域創成科学研究科複雑理工学専攻合原研究室博士課程3年)
2004年12月01日(水) 16:00 より 17:30 まで
山手地区3号館9階セミナー室A
理論生物学研究部門 望月敦史 内線5861 mochi@nibb.ac.jp
近年の分子生物学の進歩によって、発生・形態形成現象をゲノムレベルで記述することが可能となってきた。しかし、遺伝子間制御関係や時空間発現パターンといった化学的な情報のみからでは、具体的な形態を規定することはできない。そのためには、力学的要素の記述を取り込んだモデルの開発が不可欠となる。本発表では、力学的要素を取り込んだ形態形成モデルに関するこれまでの研究をいくつか紹介し、より優れたモデル、より深い理解のために取り込まなければならない要素は何かといったことについて議論したいと思う。