2012.07.06 部門公開セミナー
生物学と画像情報学の更なるコラボレーションへ
内田 誠一 (九州大学大学院 システム情報科学研究院 情報知能工学部門 教授)
2012年07月06日(金) 15:30 より 17:00 まで
山手3号館2階西 共通セミナー室
初期発生研究部門 藤森 俊彦(5860)
画像情報学の一研究者として、生物学研究で扱われている数々のバイオイメージが何とも魅力的に見える。顕微鏡技術や試料作製技術の進歩により、以前は見えなかったものが見えるようになったと聞くと、ますます魅力的である。そして、それを観察することで生命界の神秘が明らかになると聞けば、ぜひ処理してみたい、と思ってしまう。こう思い続けて早数年、幾つかのコラボレーションを進めている現在、バイオイメージを計算機で処理することの難しさを痛感していると同時に、やはりこのコラボは面白いという思いは強まる一方である。
本セミナーでは、画像情報学の分野において、今どのような研究がなされているかを概観するとともに、講演者の研究内容についても触れる。具体的には、機械学習に基づく画像処理、画像中の物体追跡(トラッキング)、画像認識、時系列データ処理、大規模画像処理などを努めて平易に述べる。生物研究者の皆様のご興味を惹くことになれば幸いである。
共催:科学研究費補助金「哺乳類初期発生の細胞コミュニティー」