2003.04.08 部門公開セミナー
GFP とセミインタクトセルテクノロジーで細胞内タンパク質動態・膜動態を観て、操作する
村田昌之 (基生研・統合バイオサイエンスセンター・助教授)
2003年04月08日(火) 13:30
明大寺地区1階会議室(111)
細胞内エネルギー変換機構 大隅良典 内線7515
光学顕微鏡下の単一の細胞内で生起する様々なタンパク質や膜の動態とそれを制御するタンパク質群の機能解析を行う目的で、細胞膜を部分的に透過性にしたセミインタクトセルテクノロジーと GFP 可視化技術をカップルさせた顕微アッセイシステムを構築している。今回は、本システムを用いた細胞周期依存的な哺乳動物細胞のオルガネラ(ゴルジ体、小胞体など)と細胞内小胞輸送のダイナミズムをムービーを用いて紹介するとともに、M期に誘導される娘細胞へのオルガネラ分配の分子基盤とそのメカニズムについて議論する。
村田先生は、セミインタクト細胞という、極めて有力な実験系を立ち上げて、細胞内で起こる様々な現象に挑戦されています。残念ながら近々岡崎の地を離れられることになっています。先生の最近の研究の発展に触れる機会として設定しました。方法論的にも大変示唆に富む話ですので狭い部屋になりますが多くの方々ご参加を期待しています。