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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

基礎生物学研究所

共同利用研究

2019年度募集公募事項別の内容

重点共同利用研究

基礎生物学分野において、独創的で世界を先導する研究を創成し、発展させるため、他の研究機関の研究者と所内の教員が共同して行う複数のグループからなる研究。(公募期間外の随時申請は受け付けません。)

 

(1) 申込者(提案代表者)
所内、所外いずれの研究者であっても差し支えないものとします。

(2) 研究期間
1年以上3年を超えない期間(2年以上継続する場合、年度ごとに申込みをしていただき、共同利用研究委員会において採否を審査します。)

(3) 研究費(本研究所の予算の範囲内において支出します。)
1件あたり年間上限300万円まで、ただし人件費の支出はできません。

(4) 研究報告

研究期間終了時に研究成果報告会を開催していただくことを予定しています。

 

モデル生物・技術開発共同利用研究

生物学研究に有用な新しいモデル生物の確立および解析技術開発に向けて、他研究機関の研究者と所内の教員が共同して行う研究。
本共同利用研究は新しいモデル生物の確立や解析技術の開発が生物学の進展に極めて重要であるとの観点から推進するもので、以下の研究が含まれます。
1) モデル生物の創成、改良等新規なモデル生物の確立にむけた研究
2) 新たな解析技術の開発、改良にむけた研究
3) モデル生物や新規解析技術の普及を目指すワークショップ等の開催
(公募期間外の随時申請は受け付けません。)

 

(1) 申込者(提案代表者)
所内、所外いずれの研究者であっても差し支えないものとします。

(2) 研究期間
1年以上5年を超えない期間(2年以上継続する場合、年度ごとに申込みを提出していただき、共同利用研究委員会において採否を審査します。)

(3) 研究費(本研究所の予算の範囲内において支出します。)
1件あたり年間上限100万円まで、ただし人件費の支出はできません。

 

個別共同利用研究

他の研究機関の研究者が、所内の教員と協力して行う個別プロジェクト研究

(1) 研究期間

1年以内。更新可能。(年度毎に共同利用研究委員会において審査します。)

(2) 申込者(提案代表者)
所外の研究者に限ります。

(3) 経費配分

共同利用研究の実施に必要な基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において配分します。(研究費の助成はありません。)

また、過去に本研究所共同利用研究に通算して5年以上採択されている場合は、これまでの研究実績(成果論文の発表等)により、配分金額を調整する場合があります。

 

統合ゲノミクス共同利用研究

基礎生物学研究所が運用している次世代DNAシーケンサーを使用したハイスループット遺伝子解析、および、大規模計算機システム(生物情報解析システム)を活用したゲノム関連データ解析を中心に、他研究機関の研究者あるいは所内の研究者が、生物機能解析センターと共同して行う研究です。これは、ゲノミクス研究の目覚ましい発展とともに変化する共同利用研究のニーズに応えるために、従来の次世代DNAシーケンサー共同利用実験と大規模計算機システムを用いた共同利用実験を統合して、2016年度から開始しました。

(1) 申込者(提案代表者)
所内、所外のいずれの研究者であっても差し支えないものとします。

(2) 研究期間

1年以内。更新可能。(年度毎に共同利用研究委員会において審査されます。)

(3) 研究課題

主たる担当教員を以下のように配置しますが、研究課題に応じて柔軟に対応します。
 

A. ゲノミクス(担当教員:重信秀治 特任准教授(cai@nibb.ac.jp))
当研究所の生物機能解析センターでは、イルミナ社のHiSeqとMiSeq、およびパシフィックバイオ社の PacBio RS II の次世代DNAシーケンサーを運用しています。また高度なライブラリ調製やデータ解析のための設備も整備されています。(https://www.nibb.ac.jp/analyins/

これらを活用して、実験計画からデータ解析まで緊密な連携の上で共同研究を行います。特に、既存技術では不可能だった興味深い生命現象へのアプローチや、次世代シーケンシングの新規応用法の開発に関する課題を歓迎します。生物種は問いません。また、ゲノムやトランスクリプトーム解析のみならず、次世代シーケンシング技術を使った多様なオミクス解析(例:エピゲノミクスやエコゲノミクスなど)や、質量分析装置を用いるプロテオミクスやメタボロミクスなど、多階層のオミクスデータを統合的に解析する課題も歓迎します。

 

B. バイオインフォマティクス(担当教員:内山郁夫 助教(uchiyama@nibb.ac.jp))

 当研究所では、大規模な計算機クラスタ、共有メモリ計算サーバ、大容量ファイルサーバなどから構成される計算機システム(生物情報解析システム)を運用しており、このシステムを活用したゲノム関連データ解析(比較ゲノム解析や各種オミクス情報を統合したデータベースの構築など)の共同研究を行います。特に、既存のソフトウェアを利用したデータ処理にとどまらず、既存の方法論の改良や新たな解析アプローチの開発を含む研究や、公的データベースのデータをも活用した大規模なデータ解析、広く研究コミュニティに貢献する有用なデータベースの構築などの研究課題を歓迎します。

(4) 経費配分

共同利用研究の実施に必要な基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において配分します。(研究費の助成はありません。)

また、過去に本研究所共同利用研究に通算して5年以上採択されている場合は、これまでの研究実績(成果論文の発表等)により、配分金額を調整する場合があります。

(5)打ち合わせ

申込み前にあらかじめ、上記担当教員と研究課題、研究計画、必要経費について十分な打ち合わせを行ってください。

 

統合イメージング共同利用研究

基礎生物学研究所が運用している特色ある先端光学機器を用いた実験・研究を行うとともに、生物画像処理・解析に関するニーズや課題を解決することを目的とします。他研究機関の研究者あるいは所内の研究者が、基礎生物学研究所の教員(当研究所を併任する、生命創成探究センターの専任教員を含む)と共同して行う研究です。2015年度までDSLM共同利用実験、生物画像処理・解析共同利用研究、および個別共同利用研究として運用されて来たバイオイメージングに関する共同利用実験を「統合イメージング共同利用研究」に統合し、最先端の光学機器と最先端の解析技術による共同研究を幅広くサポートします。

 

(1) 申込者(提案代表者)
所内、所外いずれの研究者であっても差し支えないものとします。

(2) 研究期間

1年以内。更新可能。(年度毎に共同利用研究委員会において審査されます。)

(3) 研究課題

主たる担当教員を以下のように配置しますが、研究課題に応じて柔軟に対応します。
 

A. 先端顕微鏡利用
(担当教員:亀井保博 特任准教授(ykamei@nibb.ac.jp)、野中茂紀  准教授(snonaka@nibb.ac.jp))

基礎生物学研究所では、赤外線照射によって組織個体内の任意の部位に目的遺伝子を発現させるIR-LEGOシステム、深部観察能と低褪色低光毒性に強みを持つ2光子顕微鏡、高速性と低褪色低光毒性に強みを持つ光シート顕微鏡DLSM、といった光学機器を運用しています。これらを用いた光照射、光制御、イメージング等の共同利用研究を行います。

 

B. 生物画像処理・画像解析
(担当教員:加藤 輝 生命創成探究センター(基礎生物学研究所併任)・特任助教(kkat@nibb.ac.jp))

光学顕微鏡、電子顕微鏡等で取得された画像データに対し、①新規の画像処理・解析手法の開発、②アプリケーションソフトウェアの開発研究、③画像解析を目的とした実験系の構築、など、生物画像解析に関わる共同研究を行います。

(4) 経費配分

共同利用研究の実施に必要な基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において配分します。(研究費の助成はありません。)

また、過去に本研究所共同利用研究に通算して5年以上採択されている場合は、これまでの研究実績(成果論文の発表等)により、配分金額を調整する場合があります。

(5) 打ち合わせ

申込み前にあらかじめ、上記担当教員と研究課題、研究計画について十分な打ち合わせを行ってください。

 

研究会

基礎生物学分野において重要な課題を対象とした比較的少人数の研究討論集会

 

(1) 申込者(提案代表者)
所内、所外いずれの研究者であっても差し支えないものとします。なお、提案者の中に所内の教員が少なくとも1名は参加していなければなりません。

(2) 開催期間・場所

開催期間は3日間を限度とし、本研究所において開催していただきます。
なお、岡崎コンファレンスセンターを利用することができます。利用申込みに際しての詳細は、国際研究協力課共同利用係(Tel: 0564-55-7138(ダイヤルイン))に問い合わせてください。

(3) 経費配分

研究会における発表者の基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において支給します。(研究費の助成はありません。)

 

大型スペクトログラフ共同利用実験

大型スペクトログラフを使用して、本研究所が設定した実験課題について行われる実験・研究

 

(1) 実験課題

生物の多様な機能を制御する各種の光受容系の機構の解明を行うため、共同利用実験の課題として次の4つの研究テーマが設定されています。

Ⅰ.「光情報による細胞機能の制御」
Ⅱ.「光エネルギー変換」
Ⅲ.「生物における空間認識・明暗認識」
Ⅳ.「紫外線による生体機能損傷と光回復」
なお、本研究所の大型スペクトログラフ(詳細事項については、https://www.nibb.ac.jp/lspectro/ols/を参照下さい。)は、高分解能・高強度の単色光を広波長領域にわたって、同時照射することが可能な光の作用を高度に解析するための装置です。このような性能を生かした研究を効率良く行うため、あらかじめ充分な予備実験等を行った上、本装置での照射実験をご計画ください。

(2) 申込みに当たっての留意事項
申込み前にあらかじめ生物機能解析センター・光学解析室 亀井特任准教授(Tel:0564-55-7535 E-mail:ykamei@nibb.ac.jp)と十分に事前打ち合わせを行ってください。

(3) 経費配分

大型スペクトログラフ共同利用実験の実施に必要な基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料を本研究所の予算の範囲内において配分します。(研究費の助成はありません。)
 

トレーニングコース実施

基礎生物学に関連する研究技術の普及を目的としたトレーニングコース開催のための実習室の利用

 

(1) 利用方法

大学及び公的研究機関、学術団体の企画する講習会等を対象とします。所内の教員が少なくとも1人は企画に関わり、申請代表者になることを前提とします。

(2) 申込みにあたっての留意事項
トレーニングコース実習室の詳細については、https://www.nibb.ac.jp/course_lab/ をご覧下さい。不明な点は本研究所担当者 広報室 倉田特任助教(Tel:0564-55-7628  E-mail:tkurata@nibb.ac.jp)までお問い合わせください。

(3) 経費配分

トレーニングコース開催における講師及び補助者の基礎生物学研究所までの交通費及び日当・宿泊料、また実施に必要な試薬等の消耗品費を本研究所の予算の範囲内において配分します。

 

生物遺伝資源新規保存技術開発共同利用研究

研究に利用される様々な生物遺伝資源を安定に長期保存する技術を確立・改良し、将来的にはそれら資源のIBBPセンターでのバックアップ保管に資することを目指して行う研究です。他機関の研究者あるいは所内の研究者が、IBBPセンターあるいはIBBP大学サテライト拠点の教員と共同して、生物遺伝資源の新規長期保存方法の樹立を目指すものです。
本共同利用研究は、長期保存技術の開発が生物遺伝資源の安定保存に重要であり、新規モデル生物の樹立にも直接資するとの観点から推進するものであり、以下の研究が含まれます。
 1)長期保存技術が確立していない生物遺伝資源の凍結、低温、常温を含む新規保存技術の開発
 2)低温保存技術の改良に資する基礎的な低温生物学的研究
 (公募期間外の随時申請は受け付けません。)
 

(1) 申込者(提案代表者)

所内、所外いずれの研究者であっても差し支えないものとします。

(2) 研究期間

1年以上5年を超えない期間(2年以上継続する場合、年度ごとに申込書を提出していただき、共同利用研究委員会において採否を審査します。)

(3) 研究費(本研究所の予算の範囲内において支出します。)

1件あたり年間上限200万円まで、ただし人件費の支出はできません。

(4) 打ち合わせ

申込み前に、基礎生物学研究所IBBPセンター担当者(成瀬清特任教授(naruse@nibb.ac.jp)・竹鶴裕亮特任助教(htake@nibb.ac.jp))と研究課題、研究計画、必要経費について打ち合わせてください。

 

その他

双方向性の共同研究を推進するため、上記の公募型共同利用研究の他に、基礎生物学研究所の個々の研究者の提案に基づく提案型共同研究も随時実施しております。本研究の成果についても共同利用研究の成果として共同利用研究報告書に併せて掲載いたします。