研究者のための科学広報入門
論文の日本語要旨を作成しよう

もし、あなたの論文が、英語で書かれたものであれば、論文発表の機会に併せて、日本語の要旨をつくってみましょう。英語で書かれた専門家向けの論文は、その分野の世界中の研究者に向けて発信するには最適な形です。しかし、少し分野が異なるだけでも、原著の英語論文を多読することは骨の折れる仕事です。日本向けを意識して、日本語で要旨を書いてみる。これで、あなたの研究成果について知る人は、英語論文を書くだけよりも少し広がるはずです。書いた日本語要旨は研究室のホームページや、研究所のホームページなど、誰もが自由にアクセスできる場で公開するのが良いでしょう。

研究室のホームページで公開されている日本語要旨の例:
基礎生物学研究所 分子発生学研究部門の成果の例
http://www.nibb.ac.jp/cib2/Publication/Pub_Kawamura.html

研究所ホームページで公開されている日本語要旨の例:
基礎生物学研究所 形態形成研究部門の成果の例
http://www.nibb.ac.jp/pressroom/news_detail.php?no=358

もし、とても良く書けたと思ったら、日本語での研究解説を扱う各種媒体に売り込んでみるのも良いかもしれません。(生物の分野では、「
細胞工学」や「実験医学」などの商業誌が存在します。また、ライフサイエンス統合データベースセンターが運営するWEBサイト「ライフサイエンス 新着論文レビュー」では、トップジャーナルに掲載された論文について、著者自身が日本語で書いた論文解説を掲載しています。)

マスメディアの力を借りる に続く