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バイオサーモロジー(Biothermology)とは、生命現象における熱や温度の理解にあたり、ストラテジーとして物理学的視点を加え、ターゲットとして進化や生物多様性の仕組みも取り上げることで、「生命システムにおける熱や温度とは何か?」を明らかにしていく、新しい学術分野である。これは生命現象の理解において新局面を切り開く原動力となる可能性があるが、取り扱う分野の選択や現状における主要トピックスなど、不明確なことも多い。また、日々目覚ましく発展する技術開発や新しい関連分野研究など、常に最新研究成果を俯瞰する必要がある。そこで、これまでのバイオサーモロジー研究を更に発展させるべく、本研究会では「生物を切り口とした熱科学」の発展性を考えるために、種々の分野にわたる生命科学研究者が集い、温度に関連する最新研究成果を共有するとともに、新しい技術開発や関連分野での新展開を報告し合う。これらの議論を通して、バイオサーモロジーの特徴である光学、化学、分子生物学、合成生物学などの分野融合を促進し、将来的に新しいパラダイムを生み出す原動力となることを目指す。
Organizers [コアメンバー(あいうえお順)]
岡部 弘基 東京大学大学院薬学系研究科
碓井 理夫 京都大学大学院生命科学研究科
亀井 保博 基礎生物学研究所生物機能解析センター(事務局)
北野 健 熊本大学大学院自然科学研究科
木村 浩之 静岡大学グリーン科学技術研究所
清中 茂樹 京都大学大学院工学研究科
坂口 怜子 京都大学大学院工学研究科、物質―細胞統合システム拠点
佐藤 良勝 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所
冨樫 祐一 広島大学理学研究科
中野 雅裕 大阪大学産業科学研究所
濱田 隆宏 東京大学大学院総合文化研究科
広井 賀子 慶應義塾大学理工学部(研究会代表)
古本 強 龍谷大学農学部植物生命科学科
Time Table【20170613更新】
6月30日(金)
11:00- 講演 鈴木団 早稲田大学(45分講演)
12:30- コアメンバーの自己紹介・最近の動向など
10名:岡部 弘基・木村 浩之・坂口 怜子・佐藤 良勝・冨樫 祐一・中野 雅裕・濱田 隆宏・広井 賀子・古本 強・坂本 丞
(プレゼン時間7分)
15:00- 総合討論
17:00-終了
17:30- 懇親会(所外 東岡崎駅周辺)
20:00までに終了
参加費等
参加費 : 無料
その他の費用(飲食費)として
・茶菓子代 : 300円
・弁当代 : 500円
(参加当日、受付にてお支払いください。)
Travel Expenses
招待講演者の旅費の補助あり。
Hotel Accommodation
所内ロッジ宿泊(2500円/泊)希望の方は、事務局までご依頼ください。所外ホテル宿泊希望の方は各自周辺ホテルをご予約ください。
Access
受付・会場は岡崎コンファレンスセンターです。各方面からのアクセスは基生研HPにあります。