【光学顕微鏡支援:藤森俊彦(基礎生物学研究所)】[2018.06.07]
菊池浩二 講師(熊本大学)の論文が EMBO Reports に掲載されました


組織の形成に関わる、細胞の「かたち」や「ならび」を調節する新しい仕組みの解明

Kikuchi K., Nakamura A., Arata M., Shi D., Nakagawa M., Tanaka T., Uemura T., Fujimori T., Kikuchi A., Uezu A., Sakamoto Y., Nakanishi H. Map7/7D1 and Dvl form a feedback loop that facilitates microtubule remodeling and Wnt5a signaling. EMBO Rep (2018) DOI:10.15252/embr.201745471

<概要>本研究では、微小管結合タンパク質であるMap7とMap7D1(Map7/7D1)がWnt5aシグナル経路の構成分子群の1つであるDvl2と結合して、Wnt5aシグナル経路と微小管動態を相互にリンクする事を明らかにしました。また、Map7/7D1が上皮組織を構成する上皮細胞の平面内細胞極性の形成に関与する可能性を明らかにしました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:藤森俊彦)では、共焦点レーザー顕微鏡による解析の一部を支援しました。

プレスリリース プレスリリース(熊本大学のサイト)

【光学顕微鏡支援:根本知己(北海道大学)】[2018.04.23]
佐伯歩 助教(北海道大学)の論文が Molecular Oral Microbiology に掲載されました


Saeki A., Sugiyama M., Hasebe A., Suzuki T., Shibata K. Activation of NLRP3 inflammasome in macrophages by mycoplasmal lipoproteins and lipopeptides. Mol Oral Microbiol (2018) DOI:10.1111/omi.12225

<概要>本研究ではMycoplasma salivariumならびにMycoplasma pneumoniaeの菌体がマウスマクロファージに対してNLRP3インフラマソームを活性化しIL-1betaの産生を誘導する活性物質の一つは両マイコプラズマの細胞膜に存在するリポタンパク質であることを明らかにしました。また、活性部位はN末端のリポペプチド部分にあり、マクロファージの細胞質に局在することが活性発現に重要であることが示唆されました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:根本知己)では、共焦点レーザー顕微鏡による細胞イメージング支援を行いました。

【画像解析支援担当:安永卓生(九州工業大学)】[2018.04.23]
武谷立 教授(宮崎大学)の論文が Proceedings of the National Academy of Sciences に掲載されました


Matsuyama S., Kage Y., Fujimoto N., Ushijima T., Tsuruda T., Kitamura K., Shiose A., Asada Y., Sumimoto H., Takeya R. Interaction between cardiac myosin-binding protein C and formin Fhod3. Proc Natl Acad Sci U S A 115, E4386-E95 (2018) DOI:10.1073/pnas.1716498115

<概要>本研究では、アクトミオシンのクロスブリッジ形成の制御を通じて心筋収縮を調節する心筋ミオシン結合タンパク質C(cMyBP-C)が、アクチン重合制御因子Fhod3と直接結合することを発見しました。この相互作用はクロスブリッジ領域でのFhod3依存的なアクチン再編成に関わっていると考えられます。ABiS・画像解析支援(支援担当:安永卓生)では電子顕微鏡画像の解析の一部を支援しました。

【光学顕微鏡支援担当:根本知己(北海道大学)】[2018.04.15]
村上洋太 教授(北海道大学)の論文が Molecular Biology of the Cell に掲載されました


Kuragano M., Uyeda T. Q. P., Kamijo K., Murakami Y., Takahashi M. Different contributions of nonmuscle myosin IIA and IIB to the organization of stress fiber subtypes in fibroblasts. Mol Biol Cell 29, 911-22 (2018)DOI:10.1091/mbc.E17-04-0215

<概要>本研究では線維芽細胞においてミオシンIIアイソフォーム(NMIIAとNMIIB)のノックダウンによるアクチン骨格形成および細胞形態への影響を解析し、NMIIAとNMIIBはそれぞれ異なるアクチン細胞骨格のtransverse arcとventral stress fiberの形成に必須であることを見出しました。また、ラメラ領域の平坦化には両アイソフォームが必要であること、さらに、直線状のstress fiber内のアクチンフィラメントはストレッチされたコンフォメーションになっていることを明らかにしました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:根本知己)では、共焦点顕微鏡や蛍光顕微鏡による細胞イメージング支援を行いました。

【光学顕微鏡支援担当:根本知己(北海道大学)】[2018.03.25]
村上洋太 教授(北海道大学)の論文が Biochemical and Biophysical Research Communications に掲載されました


Kuragano M., Murakami Y., Takahashi M. Nonmuscle myosin IIA and IIB differentially contribute to intrinsic and directed migration of human embryonic lung fibroblasts. Biochemical and Biophysical Research Communications 498, 25-31 (2018)DOI:10.1016/j.bbrc.2018.02.171

<概要>本研究ではヒト正常線維芽細胞の方向持続的遊走におけるミオシンIIアイソフォーム(NMIIAとNMIIB)の役割を明らかにすることを目的とし、それぞれを特異的にノックダウンした細胞の挙動をタイムラプスにより解析しました。その結果、NMIIAは遊走方向の舵取りに、NMIIBは前後方向の極性の維持に関与していることを見出しました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:根本知己)では、蛍光顕微鏡による細胞イメージング支援を行いました。

【電子顕微鏡支援担当:中村桂一郎 (久留米大学)】[2018.02.02]
平田憲 客員准教授(久留米大学)の論文が Translational vision science & technology に掲載されました


Hirata A., Murata K., Hayashi K., Nakamura K. I. Three-Dimensional Analysis of Peeled Internal Limiting Membrane Using Focused Ion Beam/Scanning Electron Microscopy. Transl Vis Sci Technol 7, 15 (2018)DOI:10.1167/tvst.7.1.15

<概要>本研究では、硝子体手術時の内境界膜剥離がミュラー細胞におよぼす影響について検証するため、術中に摘出した内境界膜(網膜前膜症例、黄斑円孔症例の各群6検体)を集束イオンビームを装備した走査電子顕微鏡(FIB/SEM)で観察しました。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:中村桂一郎)黄斑円孔では内境界膜の網膜面に100 μm2 あたりに5.07 ± 1.03個の細胞片が付着し、網膜前膜では12.85±3.45個の細胞片が見られ、黄斑円孔に比べ有意に高いことがわかり、網膜前膜における内境界膜剥離は網膜内層の損傷のリスクが高いことが示唆されました。

【画像解析支援担当:馳澤盛一郎(東京大学)】[2018.02.19]
丸山真一朗 助教(東北大学)の論文が Scientific Reports に掲載されました


共生できないサンゴ共生藻突然変異株の単離に成功 共生のスイッチを操作してオン・オフできる基盤技術を開発

Ishii Y., Maruyama S., Fujimura-Kamada K., Kutsuna N., Takahashi S., Kawata M., Minagawa J. Isolation of uracil auxotroph mutants of coral symbiont alga for symbiosis studies. Sci Rep 8, 3237 (2018) DOI:10.1038/s41598-018-21499-3

<概要>本研究では、サンゴ共生藻である褐虫藻から自然発生的に生じた突然変異株を効率よく選抜することで、共生する能力を失った株を単離することに成功しました。また、単離した株を用い、代謝経路のオン・オフが共生を制御するスイッチとして働くことを世界で初めて示し、サンゴ礁保全計画などにも影響を与える重要な共生研究のための基盤的技術を開発することができました。ABiS・画像解析技術支援(支援担当:朽名夏麿)では、蛍光顕微鏡画像に基づくシグナル定量解析の支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(東北大学のサイト)
(English)  プレスリリース プレスリリース(共同通信のサイト)

【光学顕微鏡支援:東山哲也(名古屋大学)】[2018.01.29]
瀬川泰知 特任准教授(名古屋大学)の論文が Angewandte Chemie (International Edition in English) に掲載されました


細胞の中に入って働く湾曲ナノグラフェンを開発

Lin H. A., Sato Y., Segawa Y., Nishihara T., Sugimoto N., Scott L. T., Higashiyama T., Itami K. A Water-Soluble Warped Nanographene: Synthesis and Applications for Photoinduced Cell Death. Angew Chem Int Ed Engl (2018) DOI:10.1002/anie.201713387

<概要>本研究では、湾曲ナノグラフェンを自在に化学修飾する手法を確立し、水に溶ける性質を付与した「水溶性湾曲ナノグラフェン」を合成しました。次に、水溶性湾曲ナノグラフェンがヒト培養細胞に取り込まれ、リソソームという細胞小器官に蓄積することを明らかにしました。さらに、ここにレーザー光を照射すると、光刺激を受けた細胞だけが死滅する現象が起きることを発見しました。 ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:東山哲也・佐藤良勝)では、共焦点顕微鏡による細胞イメージング解析を支援しました。

プレスリリース プレスリリース(名古屋大学のサイト)

【MRI支援:青木茂樹 (順天堂大学)】[2018.01.08]
城所博之 助教(名古屋大学)の論文が Epilepsia に掲載されました


Ogawa C., Kidokoro H., Fukasawa T., Yamamoto H., Ishihara N., Ito Y., Sakaguchi Y., Okai Y., Ohno A., Nakata T., Azuma Y., Hattori A., Kubota T., Tsuji T., Hirakawa A., Kawai H., Natsume J. Cytotoxic edema at onset in West syndrome of unknown etiology: A longitudinal diffusion tensor imaging study. Epilepsia (2018) DOI:10.1111/epi.13988

<概要>本研究では、てんかん性脳症として発症する小児てんかんであるWest症候群17例のMRI-DTIを発症時治療前、月齢12か月、月齢24か月と経時的に撮像し、白質異常についてTBSSおよびTract-specific analysisによる解析を行いました。原因不明のWest症候群の患者では、発症時には脳幹・小脳・深部白質においてFAが上昇・MDが減少し、その後は広範な大脳白質においてFAが減少することが分かりました。また、発症時の右前頭葉におけるFA・MD変化と発達予後に相関が認めれられ、特に鈎状束と予後との関連が示唆されました。 ABiS・磁気共鳴画像支援(支援担当:青木茂樹・下地啓五)では新生児に特化した解析方法や解析デザインの検証などについて支援を行いました。

【光学顕微鏡支援担当:古田寿昭 (東邦大学)】[2018.01.30]
堀川一樹 教授(徳島大学)の論文が Scientific Reports に掲載されました


Ohta Y., Furuta T., Nagai T., Horikawa K. Red fluorescent cAMP indicator with increased affinity and expanded dynamic range. Sci Rep 8, 1866 (2018) DOI:10.1038/s41598-018-20251-1

<概要>本研究では、主要なセカンドメッセンジャーであるcAMPの細胞内動態を可視化するための新規ツールとして、蛍光タンパク質mAppleを用いた赤色cAMP指示薬R-FLincA(Red Fluorescent indicator for cAMP)を開発しました。低濃度のcAMP結合(Kd=300nM)によりその明るさが最大860%に増光するR-FlincAを利用することで、従来は困難だった低濃度cAMP動態の検出、同一細胞の3機能/4色イメージング、環境/細胞の同時イメージングを実証しました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:古田寿昭)がケージド化合物であるBhc-cAMPの合成・分与を支援しました。

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