成果発表
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2026.07.27]
佐藤明子 教授(広島大学)の論文が Nature Communications に掲載されました
細胞内「配送センター」ゴルジ体から輸送担体としてエンドソームが誕生 ― 細胞膜へのタンパク質輸送の新たな仕組みを解明 ―
<概要>本研究では、薬剤によりポストゴルジ輸送を操作可能な細胞を作成し、ゴルジ体からリサイクリングエンドソーム(RE)への積荷GPI-APの輸送を詳細に観察しました。その結果、ゴルジ体のトランス端に存在するトランスゴルジネットワーク (TGN) 上のGPI-AP局在部位で、GPI-APの搬出に伴い、新規にREが形成されることを見出しました。さらに、このGPI-APを含むREがクラスリン小胞を含む数珠状の構造を取っており、クラスリン小胞の形成に伴い、TGNから分離されることも示しました。
ABiS・電子顕微鏡観察支援(支援担当:豊岡公徳・後藤友美)では、アレイトモグラフィーによるゴルジ体構造の3次元的解析支援を行いました。
【光学顕微鏡支援:青木一洋(京都大学)】[2026.07.08]
松浦 顕教 助教(京都大学 医生物学研究所)の論文が Cell Reports に掲載されました
<概要>がん組織の中には、自分自身を複製して腫瘍を新たに作り出す「がん幹細胞」が一部存在し、がんの再発や転移の原因になると考えられています。本研究では、生きた細胞1個ごとに分岐鎖アミノ酸(BCAA)濃度を測れるFRETバイオセンサー「OLIVe」を用いることにより、乳がん組織内で細胞ごとにBCAA濃度が大きく異なること、そしてBCAA濃度の高い細胞集団にがん幹細胞が多く含まれることを発見しました。
ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:青木一洋・高倉加奈子)では、二光子顕微鏡を用いた乳がん組織におけるFRETイメージングの支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:片岡洋祐(神戸大学)】[2026.07.06]
小根山千歳 分野長(愛知県がんセンター研究所)の論文が Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America に掲載されました
がん細胞は“情報発信”を止めて過酷な環境を生き延びる― ストレス顆粒が細胞外小胞分泌を制御 ―
<概要>本研究では、がん細胞ががん微小環境などの酸化ストレス下で「ストレス顆粒」を形成し、細胞間の情報伝達を担う細胞外小胞(EV)の分泌を自ら抑えることで過酷な環境に適応する新たな生存戦略を発見しました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:片岡洋祐)では、電子顕微鏡および免疫電子顕微鏡解析により、がん組織におけるストレス顆粒形成を世界で初めて可視化する支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2026.06.19]
稲葉丈人 教授(宮崎大学)の論文が Plant Physiology に掲載されました
葉緑体発達の新たなブレーキ役を発見-アクセル役だけでなくブレーキ役も必要-
<概要>本研究では、シロイヌナズナが持つ構造のよく似た一群のB-BOXタンパク質が葉緑体発達のブレーキ役であることを発見し、アクセル役として知られるGLKタンパク質と協調して葉緑体発達を調節していることを明らかにしました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳)では、電子顕微鏡を使用し、突然変異体の葉緑体形態観察に関する支援を行いました。
【光学顕微鏡支援:三上秀治(北海道大学)】[2026.04.19]
田村彰吾 准教授(北海道大学)の論文が Scientific Reports に掲載されました
<概要>本研究では、マウス大腿骨骨髄の発生過程を調べることにより、 内軟骨性骨化の一次骨化中心が形成される際の間質細胞、特にポドプラニン陽性間質細胞の時空間的挙動の変遷と骨形成への関与を見出しました。
ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:三上秀治)では共焦点レーザー顕微鏡を用い、骨髄深部の高解像度イメージングの支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2026.05.08]
中村 咲耶 研究員(理化学研究所)の論文が Plant Physiology に掲載されました
糖代謝異常が引き起こす葉緑体の分解現象を発見 -麦芽糖の過剰蓄積が植物オートファジーを活性化-
<概要>本研究では、植物の光合成産物である糖の代謝異常によるマルトースの過剰蓄積が、葉緑体の異常な膨張を引き起こし、細胞内分解系であるオートファジーのうち葉緑体を分解する経路であるクロロファジーを活性化する現象を見出しました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳、佐藤繭子、若崎眞由美)では、透過型電子顕微鏡を使用し、マルトースが過剰蓄積した葉緑体などの観察に関する支援を行いました。
【光学顕微鏡支援:三上秀治(北海道大学)】[2026.03.23]
上原亮太 准教授(北海道大学)、小谷友也 准教授(北海道大学)、松尾和哉 助教(北海道大学 現:京都工芸繊維大学)の論文が Communications Biology に掲載されました
初期胚が細胞分裂異常を耐え抜く仕組みの発見~光操作が解き明かす、ゼブラフィッシュ胚の驚くべきトラブル対応力~
<概要>本研究では、独自の光変換性細胞分裂阻害剤を駆使してゼブラフィッシュ初期胚の異なる発生ステージにおける分裂異常の影響を調べることにより、原腸形成期以降の胚が著しい分裂異常への抵抗性を備えていることを発見しました。さらに、この抵抗性を支えるのが初期胚に特有の、不完全な分裂期紡錘体チェックポイントの機能であることを特定しました。これらの発見は、確実な個体発生のための、細胞分裂増殖の効率と正確性のバランスがどのように実現するかについての知見を提供するものと考えられます。
ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:三上秀治)では、光学顕微鏡を使用し、ゼブラフィッシュ初期胚の高解像イメージングの支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2026.03.25]
西川昌輝 准教授(東京大学)の論文が PNAS Nexus に掲載されました
細胞・組織の高圧瞬間凍結法の開発
<概要>本研究では、大気圧の約2000倍の圧力下で瞬間的に凍結させることで、これまでの凍結法では困難であるとされていた単層培養細胞や細胞凝集塊の凍結保存と融解後の培養に成功しました。iPS細胞から作製したミニチュア臓器の保存など、再生医療研究への応用が期待されます。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳・佐藤繭子)では、細胞組織の凍結操作、および凍結細胞の電子顕微鏡観察に関する支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2025.12.16]
豊島拓樹 助教(東京農業大学)の論文が Phycological Research に掲載されました
<概要>本研究では、潮間帯から単離した微細藻類の分子系統及び細胞形態を調べることにより、トレボウクシア藻綱クロレラ科の新属Apricichlorella及びChlorella属の新種の記載を行いました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳)では、透過型電子顕微鏡を使用し、細胞内部構造の観察に向けた試料作製をする支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2025.08.20]
豊島拓樹 助教(東京農業大学)の論文が Phycological Research に掲載されました
<概要>本研究では、強光条件下でスクリーニングを行い、単離した微細藻類の分子系統及び細胞形態を調べることにより、トレボウクシア藻綱Chloroidium属2種の新種記載を行いました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳)では、透過型電子顕微鏡での細胞内部構造の観察に向けた試料作製に関する支援を行いました。
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