【電子顕微鏡支援:大野伸彦(自治医科大学)】[2018.12.12]
澤本和延 教授(名古屋市立大学・生理学研究所)の論文が Science Advances に掲載されました


脳梗塞後の神経再生メカニズムを発見―神経細胞の移動促進により神経機能が改善―

Kaneko N., Herranz-Perez V., Otsuka T., Sano H., Ohno N., Omata T., Nguyen H.B., Thai T.Q., Nambu A., Kawaguchi Y., Garcia-Verdugo J.M., Sawamoto K. New neurons use Slit-Robo signaling to migrate through the glial meshwork and approach a lesion for functional regeneration. Science advances 4, eaav0618 (2018) DOI:10.1126/sciadv.aav0618

<概要>本研究では、マウス脳梗塞モデルにおけるニューロンの再生過程を調べることにより、新生ニューロンから分泌されるSlit1蛋白質が反応性アストロサイトの形態を変化させ、ニューロンの傷害部位への移動と神経回路の機能的な再生を促進することを発見しました。 ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:古瀬幹夫・大野伸彦)では、ミクロトーム組み込み式走査型電子顕微鏡(SBF-SEM)を使用し、アストロサイトの微細形態を観察する支援を行いました。

【光学顕微鏡支援:今村健志(愛媛大学)】[2018.11.20]
武内恒成 教授(愛知医科大学)の論文が Scientific Reports に掲載されました


“顎や顔面”の形成や“皮膚のしなやかさ”にコンドロイチン硫酸が重要! その仕組みの一端も解明 ~顔の形や歯さらには皮膚の健やかな形成への重要性と応用に期待~

Ida-Yonemochi H., Morita W., Sugiura N., Kawakami R., Morioka Y., Takeuchi Y., Sato T., Shibata S., Watanabe H., Imamura T., Igarashi M., Ohshima H., Takeuchi K. Craniofacial abnormality with skeletal dysplasia in mice lacking chondroitin sulfate N-acetylgalactosaminyltransferase-1. Sci Rep 8, 17134 (2018) DOI:10.1038/s41598-018-35412-5

<概要>従来から、コンドロイチン硫酸は軟骨や手足の骨の形成に重要であることは指摘されていました。本研究では、このコンドロイチン硫酸は、顎顔面・頭部の骨の形成や、皮膚のしなやかさにおいても重要であることを見出しました。さらにはコラーゲン分子の発現やコラーゲン線維の正しい配列に関わっており、細胞外マトリックスの構築に極めて重要であることをABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:今村健志)のSHG顕微鏡・生体深部観察を駆使するなどして世界に先駆けて発見しました。

【画像解析支援:檜垣匠(熊本大学)】[2018.11.02]
佐藤雅彦 准教授(京都府立大学)の論文が Nature Plants に掲載されました


植物の根毛側面を硬くするしくみの解明に成功~根の毛はなぜまっすぐに伸びる?~

Hirano T., Konno H., Takeda S., Dolan L., Kato M., Aoyama T., Higaki T., Takigawa-Imamura H., Sato M.H. PtdIns(3,5)P2 mediates root hair shank hardening in Arabidopsis. Nature Plants 4, 888-97 (2018) DOI:10.1038/s41477-018-0277-8

<概要>本研究では、モデル植物シロイヌナズナを用いて、根毛の微小管を制御し、側面の細胞壁を硬くすることで、根毛が細長く真っ直ぐ伸びながら、その形を維持する仕組みを解明しました。 ABiS・画像解析支援(支援担当:檜垣匠)では、表層微小管の画像解析による重合度の測定および根毛形成におけるPI(3,5)P2の役割のコンピューターモデリング解析に関する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(京都府立大学のサイト)

【光学顕微鏡支援:東山哲也(名古屋大学)】[2018.09.26]
上田(石原)奈津実 講師(名古屋大学)の論文が Nature Communications に掲載されました


ユビキチン修飾系、オートファジーに次ぐ新しいUBL3翻訳後修飾系を世界で初めて発見

Ageta H., Ageta-Ishihara N., Hitachi K., Karayel O., Onouchi T., Yamaguchi H., Kahyo T., Hatanaka K., Ikegami K., Yoshioka Y., Nakamura K., Kosaka N., Nakatani M., Uezumi A., Ide T., Tsutsumi Y., Sugimura H., Kinoshita M., Ochiya T., Mann M., Setou M., Tsuchida K. UBL3 modification influences protein sorting to small extracellular vesicles. Nature communications 9, 3936 (2018) DOI:10.1038/s41467-018-06197-y

<概要>本研究ではUBL3による新規翻訳後修飾が特定タンパク質のエクソソームへの輸送を制御することを解明しました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:東山哲也・佐藤良勝)では、共焦点顕微鏡観察の支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(藤田医科大学のサイト)

【光学顕微鏡支援:根本知己(北海道大学)】[2018.09.19]
宮武由甲子 助教(北海道大学)の論文が Scientific Reports に掲載されました


初めて見えた! 生きている悪性新生物の動き
– がん組織の挙動を体外で再現できる基板を開発,安価な創薬への貢献に期待 –

Miyatake Y., Kuribayashi-Shigetomi K., Ohta Y., Ikeshita S., Subagyo A., Sueoka K., Kakugo A., Amano M., Takahashi T., Okajima T., Kasahara M. Visualising the dynamics of live pancreatic microtumours self-organised through cell-in-cell invasion. Sci Rep 8, 14054 (2018) DOI:10.1038/s41598-018-32122-w

<概要>本研究では、培養がん細胞が自ら微小ながん腫瘍組織を形成、成長しながら動き回る様子を観察できるマイクロナノ基板を開発することにより、がん腫瘍組織の攻撃的かつ戦略的といえる挙動を世界で初めて動画で捉えることに成功し、がん腫瘍組織が、あたかも一つの飢えた生き物のように餌を求めて這いずり回ることを発見しました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:根本知己)では、共焦点顕微鏡や蛍光顕微鏡を使用する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(北海道大学(日本語)のサイト)  

【電子顕微鏡支援担当:小池正人(順天堂大学)】[2018.09.12]
桑原知樹 特任助教(東京大学)の論文が Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America に掲載されました


パーキンソン病 病因タンパク質LRRK2の関わる新規ストレス応答機構の発見

Eguchi T., Kuwahara T., Sakurai M., Komori T., Fujimoto T., Ito G., Yoshimura S.I., Harada A., Fukuda M., Koike M., Iwatsubo T. LRRK2 and its substrate Rab GTPases are sequentially targeted onto stressed lysosomes and maintain their homeostasis. Proc Natl Acad Sci U S A (2018) DOI:10.1073/pnas.1812196115

<概要>本研究では、家族性パーキンソン病の病因キナーゼLRRK2(leucine-rich repeat kinase 2)と、その基質であるRabファミリー低分子量Gタンパク質が関わる新規のリソソームストレス応答機構を発見し、ストレス依存的なRabリン酸化を介したリソソーム恒常性維持のメカニズムを明らかにしました。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:小池正人)では凍結超薄切片法によるLRRK2の局在解析の支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(東京大学のサイト)

【光学顕微鏡支援担当:松田道行(京都大学)】[2018.07.09]
八十田明宏 講師(京都大学)の論文が Scientific Reports に掲載されました


Hirota K., Yasoda A., Kanai Y., Ueda Y., Yamauchi I., Yamashita T., Sakane Y., Fujii T., Inagaki N. Live imaging analysis of the growth plate in a murine long bone explanted culture system. Sci Rep 8, 10332 (2018) DOI:10.1038/s41598-018-28742-x

<概要>本研究では、EGFP発現マウスの胎仔尺骨成長板をC型ナトリウム利尿ペプチド添加・非添加条件下でインキュベーター型多光子励起レーザー顕微鏡を用いて経時的に解析し、哺乳類の長管骨成長板の生組織イメージングの系の確立と、生組織内でのCNPの成長板伸長促進効果の動的な解析に初めて成功しました。 ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当: 松田道行)では、インキュベーター型多光子励起レーザー顕微鏡 Olympus LCV-MPEおよび画像解析ソフト Imaris, MetaMorphを使用し、生組織を用いた成長板の経時的画像データ取得とそれらを用いた定量解析を支援しました。

【電子顕微鏡支援:村田和義(生理学研究所)】[2018.07.24]
鈴木大介 准教授(信州大学)の論文が Langmuir に掲載されました


Watanabe T., Song C., Murata K., Kureha T., Suzuki D. Seeded Emulsion Polymerization of Styrene in the Presence of Water-Swollen Hydrogel Microspheres. Langmuir 34, 8571-80 (2018) DOI:10.1021/acs.langmuir.8b01047

<概要>本研究では、含水ゲル微粒子存在下で作製した合成ヒドロゲル微粒子の形状を低温電子顕微鏡トモグラフィーで観察することにより、部材であるスチレンが含水ゲル微粒子内部で重合して合成ヒドロゲル微粒子を形成することを発見しました。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:村田和義)では、クライオ電子顕微鏡を使用し、合成ヒドロゲル微粒子の三次元トモグラフィー解析をする支援を行いました。

【電子顕微鏡支援:深澤有吾(福井大学)】[2018.08.16]
松田信爾 准教授 (電気通信大学)の論文が Neuron に掲載されました


小脳から記憶の謎に迫る -運動学習の分子実体が明らかに-

Kakegawa W., Katoh A., Narumi S., Miura E., Motohashi J., Takahashi A., Kohda K., Fukazawa Y., Yuzaki M., Matsuda S. Optogenetic Control of Synaptic AMPA Receptor Endocytosis Reveals Roles of LTD in Motor Learning. Neuron (2018) DOI:10.1016/j.neuron.2018.07.034

<概要>本研究では、光によるエンドサイトーシス制御技術を用いて、小脳長期抑圧(LTD)を阻害した際の視機性眼球反応(OKR)適応を調べることにより、LTDが運動学習に直結していることを発見しました。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:深澤有吾)ではSDS処理凍結割断レプリカ免疫標識法を使用し、OKR適応による平行線維シナプスのAMPA受容体の数の変化を解析する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(慶應大学のサイト)
プレスリリース プレスリリース(電気通信大学のサイト) 

【光学顕微鏡支援:東山哲也(名古屋大学)・岡田康志(理化学研究所)・今村健志(愛媛大学)】[2018.07.08]
多喜正泰 特任准教授(名古屋大学)の論文が Angewandte Chemieに掲載されました


長時間蛍光イメージングを可能にする近赤外蛍光標識剤を開発 ~蛍光1分子追跡から生体深部イメージングまで生命科学・医療分野に幅広く応用可能~

Grzybowski M., Taki M., Senda K., Sato Y., Ariyoshi T., Okada Y., Kawakami R., Imamura T., Yamaguchi S. A Highly Photostable Near-Infrared Labeling Agent Based on a Phospha-rhodamine for Long-Term and Deep Imaging. Angewandte Chemie-International Edition 57, 10137-41 (2018) DOI:10.1002/anie.201804731

<概要>本研究では、化学的安定性および耐光性に優れた近赤外蛍光標識剤PREX 710を開発し、その有用性について評価しました。PREX 710を用いることにより、蛍光画像の連続取得、蛍光1分子イメージング、マルチカラーイメージング、および深部イメージングが可能であることを明らかにしました。ABiS・光学顕微鏡支援では、細胞イメージング解析(支援担当:東山哲也・佐藤良勝)、1分子イメージングによる光安定性評価(支援担当:岡田康志)、及びマウス脳血管の深部イメージング(支援担当:今村健志)を支援しました。

プレスリリース プレスリリース(JSTのサイト)
プレスリリース プレスリリース(名古屋大学のサイト)

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