【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2025.12.10]
松永幸大 教授(東京大学)の論文が Journal of Plant Research に掲載されました

Okabe Y., Tsujimoto-Inui Y., Maruyama S., Tsuneizumi K., Takeshita T., Sato M., Toyooka K., Abe T.,Matsunaga S. Heavy-ion beam-induced mutants of Medakamo hakoo indicate potential associations between photosynthesis and cell size, cell cycle, and cell wall morphology. Journal of Plant Research (2026) DOI:10.1007/s10265-025-01680-2

<概要>本研究では重イオンビーム照射により作製した藻類変異体の細胞形態を調べることにより、バイオマス増産に適した藻類株を作出しました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳)では、電子顕微鏡を使用し、細胞内形態を高解像度で解析する支援を行いました。

【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2026.02.12]
熊倉直祐 上級研究員(理化学研究所)の論文が Science に掲載されました

カビが植物の硬い壁を突き破る力の正体を解明
-糸状菌の新規ポリマーが生物界屈指の膨圧を制御-

Kumakura N., Motoyama T., Miyazawa K., Nogawa T., Pernier J., Yonehara K., Sato M., Goto Y., Sakai K., Ishihama N., Matsumori K., Gan P., Toyooka K., Lévêque-Fort S., Koshino H., Fukuma T., O’Connell R. J.,Shirasu K. Dihydroxyhexanoic acid biosynthesis controls turgor in pathogenic fungi. Science (2026) DOI:10.1126/science.aec9443

<概要>本研究では、植物病原糸状菌の感染の専門細胞のアプレッソリアに着目しました。アプレッソリアは、高い膨圧を形成することで、硬い植物表面の突破を可能にします。本研究では、アプレッソリアの膨圧形成に必須な2つの酵素を発見し、これらが新規ポリマーを生合成することで、膨圧形成に寄与することを明らかにしました。

ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳)では、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、本酵素がアプレッソリア細胞壁構造に及ぼす影響の評価を支援しました。

プレスリリース プレスリリース(理化学研究所のサイト)

【電子顕微鏡支援:片岡洋祐(神戸大学)】[2025.12.24]
榎原智美 教授(明治国際医療大学)の論文が Nature Communications に掲載されました

ネズミのヒゲには制振装置が備わっていた
― 触覚情報を高精度に選別するメカニズムを解明 ―

Muramoto T., Furuta T., Koike T., Bagdasarian K., Tonomura S., Takenaka A., Kataoka Y., Maeda M., Eguchi A., Kitada M., Kumamoto K., Ahissar E.,Ebara S. Club-like receptors respond to light touch but not to whisking. Nature Communications (2025) DOI:10.1038/s41467-025-67514-w

<概要>本研究では、これまで解析が困難とされてきた単一細胞レベルの電気生理学的手法と3D電子顕微鏡解析法を組み合わせることで、種類の異なる触感覚受容器における機能と形態の同時観察を可能にしました。
 その結果、ヒゲに分布する数百個の感覚受容器のうち約50個の棍棒状終末が、ヒゲを大きく動かして空振りしている際には全く反応せず、障害物に接触した場合にのみ選択的に反応することが明らかになりました。この棍棒状終末は、コラゲンに富む浮き輪状の塊の際に並んで埋もれており、この塊は振り子のように動く制振装置として機能している可能性が示されました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:片岡洋祐)では、 array tomography 法による三次元構造解析を支援しました。

プレスリリース プレスリリース(明治国際医療大学のサイト)

プレスリリース プレスリリース(ワイツマン科学研究所のサイト)

プレスリリース プレスリリース(大阪大学のサイト)

【光学顕微鏡支援:藤森俊彦(基礎生物学研究所)】[2025.11.10]
西村浩平 講師(名古屋大学)の論文がCommunications Biology に掲載されました

Ogawa Y., Nishimura K., Nambo M., Tsuchiya Y., Oka S., Fujimori T., Ichihara K., Matsumoto A., Obara K., Kamura T. Inducible tag-free degradation of endogenous proteins with AlissAID and development of a photoactivable inducer. Commun Biol (2025) DOI:10.1038/s42003-025-08912-0

<概要>本研究では、アフィニティリンカーを基盤とする改良型超高感度AID(AlissAID)システムを開発しました。これにより、培養動物細胞やマウス胚で、AIDタグを必要とする融合タンパク質に加え、タグなしのRasなどの標的タンパク質もオーキシン依存的に迅速に分解できるようになりました。さらに、光照射でタンパク質分解を精密に制御できるケージ化5-アダマンチルインドール-3-酢酸も開発し、内在性タンパク質の分解や局所的なタンパク質分解技術への応用が期待されます。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:藤森俊彦)ではマウス初期胚におけるライブイメージングを支援しました。

【電子顕微鏡支援:渡辺雅彦(北海道大学)】[2025.06.20]
狩野方伸 教授(東京大学 現:帝京大学 特任教授)の論文がiScience に掲載されました

Zhang J., Watanabe T., Miyazaki T., Yamasaki M., Konno K., Okuno Y., Matsuyama K., Noro T., Watanabe M., Uesaka N., Kano M. The transcription factor ZFP64 promotes activity-dependent synapse elimination during postnatal cerebellar development. iScience (2025) DOI:10.1016/j.isci.2025.112746

<概要>本研究ではプルキンエ細胞の転写因子ZFP64が、生後発達期に生じる登上線維シナプスの除去と樹状突起上への進展を促進することを明らかにしました。また、この過程にはP/Q型Ca²⁺チャネルおよびセマフォリン3A(Sema3A)の発現制御が関与することが示唆されました。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:渡辺雅彦・山崎美和子)ではZFP64ノックダウン細胞での平行線維シナプスの微細構造と登上線維の支配様式に関する形態解析支援を行いました。

【MRI支援:青木茂樹(順天堂大学)】[2025.08.13]
中奥由里子 研究員(国立循環器病研究センター)の論文が Frontiers in Aging Neuroscience に掲載されました

Nakaoku Y., Ogata S., Nemoto K., Kakuta C., Kiyoshige E., Teramoto K., Nakatsuka K., Ganbaatar G., Ihara M.,Nishimura K. Combinations of multimodal neuroimaging biomarkers and cognitive test scores to identify patients with cognitive impairment. Frontiers in Aging Neuroscience (2025) DOI:10.3389/fnagi.2025.1650629

<概要>
認知症の前段階とされる軽度認知障害(MCI)の早期発見は、認知症への進行予防のために重要です。本研究では、148名の地域在住高齢者の、年齢、性別、教育年数、認知機能検査スコアと脳MRI画像を用いて、MCIを検出するモデルを開発しました。マルチモーダルな脳MRI画像を含む多面的なマーカーを含めることにより、モデルの性能が有意に向上することを示しました。
ABiS・MRI支援(支援担当:青木茂樹、根本清貴)では、画像解析に関する指導を行いました。

【電子顕微鏡支援担当:小池正人(順天堂大学)】[2025.08.14]
平山尚志郎 助教(東京大学 現:浜松医科大学 特任講師)の論文が PLoS Biology に掲載されました

Watanabe A., Hirayama S., Kominato I., Marchese S., Esposito P., Metodieva V., Kimura T., Kameda H., Sano T., Takao M., Takatori S., Koike M., Varela J. A., Tomita T.,Murata S. HAPLN2 forms aggregates and promotes microglial inflammation during brain aging in mice. PLoS Biology (2025) DOI:10.1371/journal.pbio.3003006

<概要>本研究では、加齢に伴いマウスやヒトの脳でヒアルロン酸プロテオグリカンリンクプロテイン2(HAPLN2)凝集体が増加することを、プロテオーム解析などにより明らかにしました。さらに、このHAPLN2凝集体が脳内のマイクログリアを活性化させ炎症を誘導すること、また酵素を用いて凝集体を除去するとマウスの運動機能が改善することも示しました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:小池正人)では、HAPLN2のin vitro凝集体の電子顕微鏡観察を行い、その形状を評価する支援を行いました。

【光学顕微鏡支援担当:稲葉一男(筑波大学)】[2025.07.28]
上野裕則 教授(愛知教育大学)の論文が Cytoskeleton に掲載されました

Yamamoto T., Takeuchi K., Nagata Y., Mizuno A., Harada H., Ishikawa T., Maeda S., Ohka F., Yanase R., Shiba K., Ueno H., Inaba K., Saito R. Dpcd Induces Hydrocephalus Because of Partial Defects in the Inner Dynein Arms, With Abnormal Ciliary Motility. Cytoskeleton (Hoboken) (2025) DOI:10.1002/cm.70012

<概要>原発性繊毛機能不全症(PCD)は、繊毛機能不全に関連する遺伝子変異によって引き起こされる先天性疾患です。
本研究では、PCDの原因遺伝子の一つであるDpcdを欠損させたノックアウトマウスを用いて、水頭症を呈したマウスの脳室上衣細胞の運動繊毛に運動異常が見られることを確認し、その原因として内腕ダイニンの部分的欠損が生じていることを明らかにしました。
ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当・稲葉一男)では、位相差顕微鏡とハイスピードカメラを用い、脳室上衣繊毛の線毛運動を動画で撮影し、振幅、振動数、繊毛運動の曲率を測定する支援を行いました。

【画像解析支援:檜垣匠(熊本大学)】[2025.07.03]
高橋直紀 准教授(明治大学)の論文が Plant physiology に掲載されました

Takahashi N., Ogita N., Koike T., Nishimura K., Inagaki S., Zhang Y., Higaki T.,Umeda M. The transcriptional repressors IAA5 and IAA29 participate in DNA damage-induced stem cell death in Arabidopsis roots. Plant Physiology (2025) DOI:10.1093/plphys/kiaf303

<概要>植物の根では、DNA損傷に応答して幹細胞が選択的に細胞死を起こし、その後に補充されることでゲノムの安定性が保たれる。本研究では、DNA損傷応答において中心的な役割を果たすSOG1転写因子が、オーキシンシグナルの抑制に働くIAA5とIAA29の発現を誘導し、オーキシンシグナルを低下させることで幹細胞の細胞死を促進する仕組みを明らかにした。
ABiS・画像解析支援(支援担当・檜垣匠)では、画像解析ソフトを使用し、植物の組織構造の数値化の支援を行いました。

【電子顕微鏡支援:山崎美和子(北海道大学)】[2025.07.03]
岡崎朋彦 准教授(北海道大学)の論文が Science に掲載されました

GGCX膜トポロジー反転による細胞質タンパク質カルボキシル修飾の発見
~ビタミンKが抗ウイルス防御に働く新たな仕組みを同定~

Okazaki T., Nozaki K., Morimoto N., Otobe Y., Saito R., Abe S., Okajima M., Yoshitane H., Hatta T., Iemura S. I., Natsume T., Kosako H., Yamasaki M., Inoue S., Kondo T., Koseki H.,Gotoh Y. Membrane topology inversion of GGCX mediates cytoplasmic carboxylation for antiviral defense. Science (2025) DOI:10.1126/science.adk9967

<概要>抗ウイルス応答を担うMAVSが、ビタミンK依存酵素GGCXによって細胞内で修飾される新たな仕組みを解明しました。GGCXの膜トポロジー反転により、細胞の防御戦略を切り替える“分子スイッチ”が働くことが明らかになりました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:山崎美和子)では、GGCX発現細胞の切片作製およびC末端の電子顕微鏡観察に関する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(北海道大学のサイト)

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