成果情報
【光学顕微鏡支援:洲崎悦生(順天堂大学)】[2024.06.12]
論文が nature communications に掲載されました
透明化組織標本の簡易なデスクサイド3D観察へ
― 個人研究者によるDIY構築が可能な光シート顕微鏡の提案 ―
<概要>近年、組織透明化技術が広く採用されているにもかかわらず、適切なライトシート蛍光顕微鏡へのアクセスが不十分であることが、医学生物学分野のエンドユーザーにとって大きな障害となっている。本研究では、このボトルネックの解決策として、descSPIM(desktop-equipped SPIM for cleared specimens)を開発した。descSPIMは低コスト($20,000–50,000)、低専門性(非専門家による1日の設置作業)ながら実用的な撮影が可能なDIYライトシート顕微鏡で、本論文では、最も基本的な構成でも、マウス全脳やがん細胞株由来の異種移植腫瘍塊の多色イメージングが可能であることを示した。本デバイスはすでにオープンソース化され、数十の研究室への導入されており、今後広範な研究分野での貢献が期待される。
descSPIMは、ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当・洲崎悦生)により、以下のABiS利用者に導入されており、大塚健介 上席研究員(電力中央研究所)はマウスの腸の撮像、二井偉暢 助教(九州大学)は子宮内で発生する胚の撮像、古賀純一郎 講師(産業医科大学)は炎症細胞の組織内分布を単一細胞レベルで可視化することに成功した。
(ABiSにおけるdescSPIM利用者、敬称略)
内藤清惟、片山量平、早河翼、福原茂朋、八代健太、加来賢、大石由美子、関根圭輔、古賀純一郎、木村健一、苅部冬紀、眞鍋一郎、二井偉暢、大塚健介
プレスリリース(順天堂大学のサイト)
プレスリリース(国立がん研究センターのサイト)
プレスリリース(生命創成探究センターのサイト)
プレスリリース(生理学研究所のサイト)
プレスリリース(電力中央研究所のサイト)
プレスリリース(東京医科歯科大学のサイト)
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