2013.8.25 一般公開シンポジウム「DNAをあやつる生物のしくみ」を開催します(大阪)

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本領域の終了と新たな新学術領域「クロマチン動構造」(領域代表:胡桃坂仁志早稲田大教授)の発足に伴う一般公開シンポジウムを8月25日(日)に千里ライフサイエンスセンターにて開催します。「遺伝情報場」領域のこれまでの成果や、「クロマチン動構造」領域で目指すことを9名のスピーカーが一般の方にもわかりやすく講演します。
上記ポスター図をクリックすると、ポスターのPDF版がダウンロードできます。周辺に興味を持っていただけそうな方がいらっしゃればぜひお誘いください。

詳細(仮)

2013.3.31 領域設定期間が終了しました

平成20年度に発足した、文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究(領域提案型)「遺伝情報発現・収納・継承の時空間場」(略称:遺伝情報場)も平成24年度を最終年度として領域設定期間を終了しました。本領域では、遺伝情報の継承・発現・収納に関与する化学的または力学的「場」の実体を分子レベルで理解することを目指してきました。この目標に向かい、生細胞イメージングや1分子イメージング、蛋白質複合体のプロテオミクス解析、結晶構造解析、遺伝子改変による機能阻害実験、コンピュータシミュレーションなど、様々な手法で遺伝情報場の分子・構造基盤の解明に取り組んできました。その結果、細胞核内に形成される様々な「遺伝情報場」を見いだすことに成功しました。これらの成果は、「遺伝情報場」という概念を提唱することによって初めて明確に意識され実現したものであり、予想以上に高い達成度が得られました。

主な成果(2013年5月現在)
発表論文/図書、出願特許一覧(2013年5月現在)

2013.1.11 本領域の一般公開シンポジウム「遺伝情報場:構築を担う分子のダイナミクスと制御」を開催しました(東京)

一般公開シンポジウム「遺伝情報場:構築を担う分子のダイナミクスと制御」を1月11日(金)東京ステーションコンファレンス(東京駅丸の内)にて開催しました。これまでの本領域での研究成果や今後の展望について、関連新学術領域の代表の先生方にも加わっていただき、発表・議論いたしました。

LinkIcon2013.1.11終了シンポジウム

2012.07.25 がん抑制タンパク質複合体「FANCI-FANCD2複合体」の機能を解明 (胡桃坂ら、EMBO J誌に掲載)

本領域の胡桃坂は、本領域の木村宏、京都大学・高田穣先生、石合正道先生らの協力を得て、がん抑制タンパク質複合体「FANCI-FANCD2複合体」がヒストンシャペロン活性を有していることを発見した。この新しい活性は、同複合体がDNA損傷修復を行う際に重要な機能を果たしていると考えられ、その機能の異常がファンコニ貧血や発がんにつながると考えられる。この成果は「The EMBO Journal」誌に発表されました。

EMBO Jに発表された論文
早稲田大学プレスリリース
EMBO J誌に掲載された解説記事

2012.05.11 相同染色体の認識と対合における非コードRNAの役割を発見・解明 (平岡ら、Science誌に掲載)

本領域の平岡は、本領域の原口、東京大学・山本正幸先生らの協力を得て、相同染色体の対合が非コードRNAを介しておこることを明らかにしました。この成果は「Science」誌に発表され、産経新聞1面、神戸新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞、電波タイムズ、科学新聞など多くのメディアでも取り上げられました。

Science誌に発表された論文
NICTプレスリリース
Science誌に掲載された解説記事
Natuere Reviews Genetics誌に掲載された解説記事
Nature Reviews Mol Cell Biol誌に掲載された解説記事

2011.12.1 細胞の頑健性を再現するコンピュータ細胞モデルの作成に成功 (守屋ら、Molecular Systems Biology誌に掲載)

本領域の守屋らは、酵母細胞の増殖・分裂を制御する遺伝子の「頑健性」を測定し、細胞の増殖と分裂を再現するコンピュータ細胞モデルを開発することに成功しました。本成果はMolecular Systems Biology誌で発表されました。

Mol Syst Biol誌に発表された論文
岡山大学プレスリリース

2011.07.10 セントロメアヌクレオソームの立体構造を解明 (胡桃坂ら、Nature誌に掲載)

本領域の胡桃坂らは、セントロメアにおけるCENP-Aタンパク質を含む特殊なヌクレオソームの立体構造を解明することに成功しました。本成果はNature誌で発表されました。

Nature誌に発表された論文
早稲田大学プレスリリース

2011.07.05 細胞内の物性をコンピュータシミュレーションで再現 (木村暁ら、PNAS誌に掲載)

本領域の木村暁らは、細胞内の流体力学的性質を理解するために、細胞質流動を再現するシミュレーションモデルを構築し、実際の流動と定量的によく一致することを見出しました。

PNAS誌に発表された論文
国立遺伝学研究所プレスリリース

2011.01.24-26 International Symposium on Physicochemical Field for Genetic Activities

2011sympo-A4-16-1crop.jpgGenofield2011 Symposium was successfully held at the Westin Awaji Island in Japan on January 24-26, 2011. We thank all participants and supporters for their contributions.
A meeting report by Drs. Almouzni and Hayes was published in the July/August 2011 issue of Nucleus.
淡路島淡路夢舞台国際会議場において、国際シンポジウムInternational Symposium on Physicochemical Field for Genetic Activitiesを開催しました。国内外の遺伝情報場の研究者が一同に会し、活発な議論が行われました。Meeting Reportを、Almouzuni博士(フランス・キュリー研究所)とHayes博士(アメリカ・ロチェスター大学)が執筆くださり、2011年7/8月号の国際学術誌Nucleusに掲載されましたMeeting Reportへのリンク

genofield international symposium 2011

2011.01.4 核が細胞の中心に位置するメカニズムの提案(木村暁ら、PNAS誌に掲載)

本領域の木村(暁)らは、コンピュータシミュレーション解析などからその存在が予想されていたものの分子的な実体が長年謎であった、核を細胞質で引っぱるメカニズムについて、小胞輸送が担っているとする新しいモデルをその実験的根拠とともに提案しました。

PNAS誌に掲載された論文
国立遺伝学研究所プレスリリース

2010.06.20 染色体の安定維持に必要な新規タンパク質「POGZ」の同定と機能解明(小布施ら、Nature Cell Biology誌に掲載)

本領域の小布施らは、定量的プロテオミクス解析により、ヘテロクロマチンタンパク質HP1に結合する因子の解析を行った。そのような因子の一つとしてPOGZを同定し、その機能解析から、POGZが染色体の安定維持に必須な役割を果たしていることを突き止めました。

Nat Cell Biol誌に掲載された論文
北海道大学プレスリリース

2010.05.25 ヒト精巣ヌクレオソームの立体構造を解明(胡桃坂ら、PNAS誌に掲載)

本領域の胡桃坂らは精巣特異的に発現するヒストンバリアントH3Tを含むヌクレオソームの立体構造を明らかにしました。この成果は米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されました。

早稲田大学プレスリリース

2009.11.2 染色体の「ブーケ配置」を形成するBqt3とBqt4の発見(平岡ら、Journal of Cell Biology誌に掲載)

本領域の平岡らは減数分裂時に染色体の末端を核膜上の1点に集合させるブーケ配置を形成させる因子として分裂酵母Bqt3とBqt4タンパク質を発見・機能解明を行いました。本成果はJournal of Cell Biology誌に発表されました。

J Cell Biol誌に発表された論文
NICTプレスリリース

2009.8.14 染色体分配を担う紡錘体の伸長がおかれた「場」に依存するしくみを考察(木村暁ら、Current Biology誌に掲載)

本領域の木村(暁)らは、染色体分配を担う紡錘体が細胞の大きさに依存して、その伸長距離と速度を変える現象を定量的に明らかにしました。また、その伸長を再現するシミュレーションモデルを構築しました。本成果はCurrent Biology誌に発表され、表紙を飾りました。

Curr Biol誌に発表された論文
国立遺伝学研究所プレスリリース
Curr Biol誌に掲載された解説記事

2008.12.5 ヒトES細胞、新たに2株の樹立に成功(末盛ら)

本領域計画研究「発生・分化におけるクロマチン高次構造の解析」の研究代表者である末盛博文らのグループは、万能細胞の一種であるヒトの胚性幹細胞(ES細胞)を新たに2株樹立することに成功し、発表しました。再生医療など幅広い分野へ役立つことが期待され、発生過程における遺伝情報場の理解にもつながる成果です。

京都大学プレスリリース

2008.11.13 新学術領域研究「遺伝情報場」発足しました

遺伝情報が適切に細胞核の中に収納され、情報が読みとられ、次世代に継承される機構を理解するために、さまざまな生命活動に伴って核内に局所的・過渡的に形成される「時空間場」の実体を最先端の測定・解析技術を駆使して明らかにする新学術領域研究「遺伝情報収納・発現・継承の時空間場(略称:遺伝情報場)」が発足しました。当領域の構想に関しては、数年前から主要メンバーが集まり、議論を重ねてきました。今後、公募研究の研究者も加えて、多様な研究者による新たな視点や手法による共同研究を推進し、遺伝情報制御分野において新たな展開を目指します。

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研究概要

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班員紹介

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研究成果やお知らせなど

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関連学会、シンポジウム、書籍

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