【光学顕微鏡支援担当:東山哲也 (名古屋大学)】[2020.12.14]
大崎雄樹 准教授(名古屋大学)の論文が Journal of Cell Biology に掲載されました


Soltysik K., Ohsaki Y., Tatematsu T., Cheng J., Maeda A., Morita S.Y., Fujimoto T. Nuclear lipid droplets form in the inner nuclear membrane in a seipin-independent manner. Journal of Cell Biology 220, (2021) DOI:10.1083/jcb.202005026

<概要>本研究では、骨肉腫由来U2OS細胞における中性脂質合成酵素群の内核膜局在と、内核膜での脂肪滴形成を見出し、肝細胞型(小胞体内腔のリポプロテイン前駆体に由来)とは異なる、非肝細胞型の核内脂肪滴合成機序を明らかにしました。 ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:名古屋大学・東山哲也)では、CV1000 (横河電機)を使用し、細胞内での脂質局在をタイムラプスイメージングにより解析する支援を行いました。

【光学顕微鏡支援担当:稲葉一男 (筑波大学)】[2021.02.26]
久冨理 助教(山梨大学)の論文が Science Advances に掲載されました


Kutomi O., Yamamoto R., Hirose K., Mizuno K., Nakagiri Y., Imai H., Noga A., Obbineni J.M., Zimmermann N., Nakajima M., Shibata D., Shibata M., Shiba K., Kita M., Kigoshi H., Tanaka Y., Yamasaki Y., Asahina Y., Song C., Nomura M., Nomura M., Nakajima A., Nakachi M., Yamada L., Nakazawa S., Sawada H., Murata K., Mitsuoka K., Ishikawa T., Wakabayashi K.I., Kon T., Inaba K. A dynein-associated photoreceptor protein prevents ciliary acclimation to blue light. Science Advances 7, (2021) DOI:10.1126/sciadv.abf3621

<概要>本研究では、海産動物であるホヤと単細胞緑藻類であるクラミドモナスを用いて、繊毛のモータータンパク質であるダイニンに結合する新規の光応答性タンパク質を発見しました。本タンパク質は、ダイニンの動きを調節して、光に順化してしまうのを防止する役割があると考えられます。将来的に、繊毛運動を光で人為的に調節できる可能性も期待されます。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:稲葉一男)では、鞭毛運動の記録と波形解析の支援を行いました。

【光学顕微鏡支援担当:松田道行(京都大学)】[2021.02.10]
一條遼 助教(京都大学)の論文が Science Advances に掲載されました


Ichijo R., Kabata M., Kidoya H., Muramatsu F., Ishibashi R., Abe K., Tsutsui K., Kubo H., Iizuka Y., Kitano S., Miyachi H., Kubota Y., Fujiwara H., Sada A., Yamamoto T., Toyoshima F. Vasculature-driven stem cell population coordinates tissue scaling in dynamic organs. Science Advances 7, eabd2575 (2021) DOI:10.1126/sciadv.abd2575

<概要>本研究では、妊娠マウス、および腹部に張力を負荷したときに、血管が増加し、増殖能の高い表皮幹細胞が出現することを明らかにしました。 ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当: 松田道行)では、光学顕微鏡、画像解析ソフトを使用し、血管を撮影、定量する支援を行いました。

【画像解析支援:内田誠一(九州大学)】[2021.01.20]
池ノ内順一 教授(九州大学)の論文が Nature Communications に掲載されました


Aoki K., Harada S., Kawaji K., Matsuzawa K., Uchida S., Ikenouchi J. STIM-Orai1 signaling regulates fluidity of cytoplasm during membrane blebbing. Nature Communications 12, 480 (2021) DOI:10.1038/s41467-020-20826-5

<概要>癌細胞、免疫系細胞や始原生殖細胞などの高い運動性を示す細胞は、ブレブ(Bleb)と呼ばれる細胞膜の突起構造を形成して、細胞外マトリックスと呼ばれるタンパク質の網目の中をくぐり抜けながら、体内を移動することが知られています。本研究では、細胞が局所的に細胞質の組成を変化し、流動性を上昇させることで、ブレブを形成することを見出しました。 ABiS・画像解析支援(支援担当:内田誠一)では、Bleb形状やその生成ダイナミクスの定量化、およびBleb内での量子ドットのトラッキングを行いました。

【電子顕微鏡支援担当:渡辺雅彦(北海道大学)】[2020.11.05]
橋本浩一 教授(広島大学)の論文が Journal of Physiology に掲載されました


Kv11型電位依存性カリウムチャネルが神経細胞の膜電位のオシレーションに必須であることを解明

Matsuoka T., Yamasaki M., Abe M., Matsuda Y., Morino H., Kawakami H., Sakimura K., Watanabe M., Hashimoto K. Kv11 (ether-a-go-go-related gene) voltage-dependent K(+) channels promote resonance and oscillation of subthreshold membrane potentials. Journal of Physiology 599, 547-69 (2021) DOI:10.1113/JP280342

<概要>本研究では、神経細胞のresonance特性に関与するイオンチャネルの解析を行いました。イオンチャネルの発現実験や組み換えマウスの解析を行い、Kv11.3電位依存性K+チャネルが関与することを見出しました。 ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:渡辺雅彦・山崎美和子)ではKv11.3のIn situ hybridizationとKv11.3抗体の作成および免疫組織化学的観察の支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(広島大学のウェブサイト)   

【電子顕微鏡支援担当:小池正人(順天堂大学)】[2020.11.20]
望月秀樹 教授(大阪大学)の論文が Autophagy に掲載されました


細胞内の不良ミトコンドリアを処理する新たな機構を解明

Choong C.-J., Okuno T., Ikenaka K., Baba K., Hayakawa H., Koike M., Yokota M., Doi J., Kakuda K., Takeuchi T., Kuma A., Nakamura S., Nagai Y., Nagano S., Yoshimori T., Mochizuki H. Alternative mitochondrial quality control mediated by extracellular release. Autophagy(2020) DOI:10.1080/15548627.2020.1848130

<概要>本研究では、蛍光標識したミトコンドリアのライブイメージングにより、機能不全ミトコンドリアを細胞外へ放出し処理する機構を発見しました。この機能不全ミトコンドリアの細胞外放出現象はパーキンソン病においても見出されました。 ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:小池正人)では、凍結超薄切片法による免疫電顕および走査型電子顕微鏡を用いた光-電子相関観察(Correlative light electron microscopy: CLEM)により、細胞外に放出されたミトコンドリアの微細構造を解析する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(大阪大学のサイト)   

【光学顕微鏡支援:東山哲也(名古屋大学)】【画像解析支援:檜垣匠(熊本大学)】[2020.11.30]
植田美那子 教授(東北大学)の論文が Quantitative Plant Biology に掲載されました


植物の受精卵が非対称にミトコンドリアを分配する仕組みを発見

Kimata Y., Higaki T., Kurihara D., Ando N., Matsumoto H., Higashiyama T., Ueda M. Mitochondrial dynamics and segregation during the asymmetric division of Arabidopsis zygotes. Quantitative Plant Biology 1, e3 (2020) DOI:10.1017/qpb.2020.4

<概要>本研究では、シロイヌナズナの受精卵をライブイメージングすることにより、受精卵の第一分裂によってミトコンドリアが非対称に分配されることを発見しました。 ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:東山哲也)では、二光子励起顕微鏡を使用して深部イメージングする支援を行いました。また、ABiS・画像解析支援(支援担当:檜垣匠)では、ライブイメージング像を定量化する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(東北大学のサイト)

【光学顕微鏡支援:今村健志(愛媛大学)】[2020.11.21]
村上正基 准教授(愛媛大学)の論文が Acta Histochemica et Cytochemica に掲載されました


Murakami M., Kawakami R., Niko Y., Tsuda T., Mori H., Yatsuzuka K., Imamura T., Sayama K. High-quality Fluorescence Imaging of the Human Acrosyringium Using a Transparency: Enhancing Technique and an Improved, Fluorescent Solvatochromic Pyrene Probe. Acta Histochemica et Cytochemica(2020) DOI:10.1267/ahc.20-00020

<概要>本研究では、これまで通常の病理組織学的手法では三次元的に観察することが極めて困難であった表皮内のエクリン汗管構造などを、新規開発されたFluorescent Solvatochromic Pyrene Probeと透明化技術を組み合わせることにより、多光子励起顕微鏡にて観察することを可能としました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:今村健志・川上良介)では、多光子励起顕微鏡を使用し、目的とする組織内構造物の観察条件の検討に関する支援を行いました。

【光学顕微鏡支援担当:東山哲也(名古屋大学)】[2020.11.20]
松永幸大 教授(東京大学)の論文が Nature Communications に掲載されました


環境変化に応じて遺伝子が空間配置を変化させ発現をONにする仕組みの解明

Sakamoto Y., Sato M., Sato Y., Harada A., Suzuki T., Goto C., Tamura K., Toyooka K., Kimura H., Ohkawa Y., Hara-Nishimura I., Takagi S., Matsunaga S. Subnuclear gene positioning through lamina association affects copper tolerance. Nature Communications 11, 5914 (2020) DOI:10.1038/s41467-020-19621-z

<概要>本研究では、モデル植物のシロイヌナズナを用いた研究で、遺伝子の細胞核内空間配置の鍵となるタンパク質がCRWNであることを証明しました。CRWNは核膜内膜に局在するタンパク質であり、銅関連タンパク質の空間的な配置を制御することで植物に銅耐性を付与する役割があることが明らかとなりました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:東山哲也・佐藤良勝)では、超解像顕微鏡・STEDを用いたCRWNタンパク質のイメージングに関する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(東京大学のサイト)   (English) 

【電子顕微鏡支援担当:太田啓介(久留米大学)】[2020.11.09]
麓伸太郎 准教授(長崎大学)の論文が Pharmaceutics に掲載されました


Fumoto S., Kinoshita E., Ohta K., Nakamura K.-i., Hirayama T., Nagasawa H., Hu D., Okami K., Kato R., Shimokawa S., Ohira N., Nishimura K., Miyamoto H., Tanaka T., Kawakami S., Nishida K. A pH-Adjustable Tissue Clearing Solution That Preserves Lipid Ultrastructures: Suitable Tissue Clearing Method for DDS Evaluation. Pharmaceutics 12, 1070 (2020)

<概要>本研究で開発した組織透明化試薬Seebestは、pH調節・脂質膜構造保持可能、簡便かつ迅速で、充分な組織透明化効率を誇ります。脂溶性カルボシアニン色素による血管染色、リポソームなどの脂質を用いたDDSキャリア、酸化ストレスや低分子ドキソルビシンの空間分布可視化などに対応します。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:中村桂一郎・太田啓介)では、肝臓における細胞膜構造保持性解析の支援を行いました。

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