大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 基礎生物学研究所

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共同利用研究

岡崎統合バイオサイエンスセンター

生命環境研究領域(井口 泰泉)

ホルモンや化学物質に対する発生中の動物の応答機構を主にゲノミクスの手法を用いて研究している。マウス、爬虫類、両生類、魚類、無脊椎動物を用いたホルモン応答遺伝子の解析、マイクロアレイの確立、ホルモン受容体のクローニング、性ホルモン作用の臨界期と成体での作用点の差異などを、応答遺伝子から解析している。生体を取り巻く環境変化や化学物質の影響について生命体レベルから分子レベルまでの総合的な視点で研究を行っている。

時系列生命現象研究領域(小林 悟)

ショウジョウバエを中心とした動物を用いて、生殖細胞の形成機構を研究している。多くの動物において、卵の一部の細胞質(生殖質)に生殖細胞の形成に十分な複数の因子が局在する事が知られている。これまでに、これらの因子としてミトコンドリアlarge ribosomal RNA (mtlrRNA)とNanosと呼ばれるタンパク質を同定している。 これらの分子の機能解析が現在進行している。さらに、これらの因子以外に、生殖細胞としての特質を決定する因子、すなわち、古くから想定されてきた「生殖細胞決定因子」の定義に良く合う分子が存在することを示唆する結果も得られている。この分子を単離することが本研究室の大きなねらいである。

時系列生命現象研究領域(高田 慎治)

動物の形態形成のさまざまな局面で分泌性タンパク質は重要な働きを担っている。本研究部門では脊椎動物の体幹部の初期発生をモデルに、形態形成過程における分泌性タンパク質の作用機構を解明することを目指している。具体的には、分泌性タンパク質およびその標的遺伝子の機能を遺伝子改変マウスを用いて解析すること、ならびに体幹部形成変異体の探索とその解析をゼブラフィッシュを用いて行っている。

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