【MRI支援担当:定藤規弘(生理学研究所)】[2021.11.15]
加藤泰介 准教授(新潟大学)の論文が Journal of Clinical Investigation に掲載されました


遺伝性脳小血管病に対するカンデサルタンの有効性を確認
-脳動脈硬化の新たな治療法として期待-

Kato T., Manabe R.I., Igarashi H., Kametani F., Hirokawa S., Sekine Y., Fujita N., Saito S., Kawashima Y., Hatano Y., Ando S., Nozaki H., Sugai A., Uemura M., Fukunaga M., Sato T., Koyama A., Saito R., Sugie A., Toyoshima Y., Kawata H., Murayama S., Matsumoto M., Kakita A., Hasegawa M., Ihara M., Kanazawa M., Nishizawa M., Tsuji S., Onodera O. Candesartan prevents arteriopathy progression in cerebral autosomal recessive arteriopathy with subcortical infarcts and leukoencephalopathy model. Journal of Clinical Investigation 131, (2021) DOI:10.1172/JCI140555

<概要>本研究では、質量分析法を用いた網羅的な定量的プロテオーム解析から、CARASILモデルマウスであるHTRA1遺伝子欠損マウス(HTRA1−/−マウス)では、ECMタンパク質を主体とするmatrisomeの恒常性が失われ、脳血管内膜にmatrisomeタンパク質蓄積による線維性の肥厚が発生することを突き止めました。このmatrisomeタンパク質の蓄積を、カンデサルタンの投与によって抑制することにより、HTRA1−/−マウスで起こる血管内膜肥厚、血管構造異常、血管硬化、そして脳血流低下といった脳小血管病病態が治療可能であることを発見しました。この研究から、これまで分子機構が不明であり治療法のなかった脳小血管病に対して、matrisomeを標的とした抗線維化という新たな治療法開発の可能性を示しました。ABiS・MRI支援(支援担当:定藤規弘・福永雅喜)では、MRI脳血流画像解析に関する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(新潟大学のウェブサイト)  

【光学顕微鏡支援:東山哲也(名古屋大学)】【画像解析支援:檜垣匠(熊本大学)】[2021.06.02]
植田美那子 教授(東北大学)の論文がPlant and Cell Physiologyに掲載されました


液胞の活発な形態変化と移動が、植物受精卵の非対称分裂に重要であることを発見

Matsumoto H., Kimata Y., Higaki T., Higashiyama T., Ueda M. Dynamic Rearrangement and Directional Migration of Tubular Vacuoles are Required for the Asymmetric Division of the Arabidopsis Zygote. Plant and Cell Physiology 62, 1280-1289 (2021) DOI:10.1093/pcp/pcab075

<概要>本研究では、シロイヌナズナの受精卵をライブイメージングすることにより、受精卵の第一分裂によってミトコンドリアが非対称に分配されることを発見しました。 ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:東山哲也)では、二光子励起顕微鏡を使用して深部イメージングする支援を行いました。また、ABiS・画像解析支援(支援担当:檜垣匠)では、ライブイメージング像を定量化する支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(東北大学のサイト)  

【光学顕微鏡支援担当:根本知己(北海道大学 現:生理学研究所)・中垣俊之・三上秀治(北海道大学)】[2021.06.12]
小谷友也 准教授(北海道大学)の論文がCurrent Research in Cell Biologyに掲載されました


Takei N., Sato K., Takada Y., Iyyappan R., Susor A., Yamamoto T., Kotani T. Tdrd3 regulates the progression of meiosis II through translational control of Emi2 mRNA in mouse oocytes. Current Research in Cell Biology 2, 100009 (2021) DOI:https://doi.org/10.1016/j.crcbio.2021.100009

<概要>本研究では、マウス卵母細胞が成熟する仕組みを解析し、Tdrd3タンパク質による新規翻訳制御機構の存在を発見しました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:根本知己・中垣俊之・三上秀治)では、共焦点顕微鏡、超解像顕微鏡による細胞のイメージングの支援を行いました。

【MRI支援担当:青木茂樹(順天堂大学)・笠井清登(東京大学)】[2021.07.08]
東山雄一 助教(横浜市立大学)の論文が NeuroImage:Clinical に掲載されました


Higashiyama Y., Hamada T., Saito A., Morihara K., Okamoto M., Kimura K., Joki H., Kishida H., Doi H., Ueda N., Takeuchi H., Tanaka F. Neural mechanisms of foreign accent syndrome: Lesion and network analysis. Neuroimage Clin 31, 102760 (2021) DOI:10.1016/j.nicl.2021.102760

<概要>本研究では、失語症を伴わない外国語アクセント症候群の既報告25例を対象に、lesion network mappingという解析手法を用い、病変部に共通するネットワーク部位を特定しました。ABiS・MRI支援(支援担当:青木茂樹および笠井清登)では、画像の解析支援を行いました。

【電子顕微鏡支援担当:坂本浩隆(岡山大学)】[2021.08.25]
越智拓海 特別助教(神奈川大学)の論文がInternational Journal of Molecular Sciencesに掲載されました


Otubo A., Maejima S., Oti T., Satoh K., Ueda Y., Morris J.F., Sakamoto T., Sakamoto H. Immunoelectron Microscopic Characterization of Vasopressin-Producing Neurons in the Hypothalamo-Pituitary Axis of Non-Human Primates by Use of Formaldehyde-Fixed Tissues Stored at –25 °C for Several Years. International Journal of Molecular Sciences 22, 9180 (2021)

<概要>本研究では、数年にわたり冷凍庫で保存されたホルムアルデヒド固定組織を用いて、ニホンザルの視床下部-下垂体系におけるバソプレシンニューロンの免疫組織化学的解析を行いました。その結果、ニホンザル脳において、光学顕微鏡用に長期間保存した後でも、解釈可能なニューロンの超微形態と関連タンパク質に対する免疫電子顕微鏡解析が可能であることが明らかとなりました。ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:坂本浩隆)では、多重免疫電子顕微鏡を用いた超微形態解析の支援を行いました。

【光学顕微鏡支援担当:根本知己(北海道大学 現:生理学研究所)・中垣俊之・三上秀治(北海道大学)】[2021.08.21]
山田勇磨 准教授・高野勇太 准教授(北海道大学)の論文が Nanoscale Advances に掲載されました


ミトコンドリアを狙い撃ちする癌光治療法の開発に成功~副作用の少ない癌治療を,ミトコンドリアに薬を運ぶ技術開発で!~

Satrialdi, Takano Y., Hirata E., Ushijima N., Harashima H., Yamada Y. An effective in vivo mitochondrial-targeting nanocarrier combined with a π-extended porphyrin-type photosensitizer. Nanoscale Advances, (2021) DOI:10.1039/D1NA00427A

<概要>本研究では、光増感分子(Photosensitizer,PS)を搭載したミトコンドリア標的型ナノカプセルの構築に成功し、ヒト由来の癌を担持するマウスを用いた検証実験を行い、「ミトコンドリアを狙い撃ちする癌光治療戦略」の有用性を示すことを報告しました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:根本知己・中垣俊之・三上秀治)では、共焦点顕微鏡による細胞のイメージングの支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(北海道大学のサイト)

【電子顕微鏡支援担当:坂本浩隆(岡山大学)】[2021.08.13]
佐藤伸 准教授(岡山大学)の論文が Journal of Experimental Zoology, Part B: Molecular and Developmental Evolution に掲載されました


Yamamoto S., Kashimoto R., Furukawa S., Sakamoto H., Satoh A. Comparing nerve-mediated FGF signalling in the early initiation phase of organ regeneration across mutliple amphibian species. Journal of Experimental Zoology, Part B: Molecular and Developmental Evolution, (2021) DOI:10.1002/jez.b.23093

<概要>今回、有尾両生類の四肢再生の開始期を支配する神経因子についての知見をまとめるとともに、関連する新しい知見を総説として報告しました。神経は四肢の再生のみならず様々な器官再生をコントロールする因子を放出することが知られています。論旨を補強する新しいデータを示すため、ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:坂本浩隆)では、GFP免疫電子顕微鏡を用いた超微形態解析を行い、神経因子が細胞外に放出された後のマトリックスでの残留を可視化する支援を行いました。

【MRI支援担当:青木茂樹(順天堂大学)・笠井清登(東京大学)】[2021.08.04]
東山雄一 助教(横市立大学)の論文がJournal of Parkinson’s Diseaseに掲載されました


Hamada T., Higashiyama Y., Saito A., Morihara K., Landin-Romero R., Okamoto M., Kimura K., Miyaji Y., Joki H., Kishida H., Doi H., Ueda N., Takeuchi H., Tanaka F. Qualitative Deficits in Verbal Fluency in Parkinson’s Disease with Mild Cognitive Impairment: A Clinical and Neuroimaging Study. Journal of Parkinson’s Disease, (2021) DOI:10.3233/JPD-202473

<概要>本研究では、認知機能検査の一つである“語流暢性課題”の質的検討を行うことで、パーキンソン病の軽度認知障害を高い感度・特異度で診断できることを示し、さらに安静時fMRI解析を行うことで、本検査結果が脳の大規模ネットワークの一つであるsalience networkの機能的結合性の低下と有意に相関することを示しました。ABiS・MRI支援(支援担当:青木茂樹および笠井清登)では、画像の解析支援を行いました。

【光学顕微鏡支援担当:松田道行(京都大学)】[2021.07.15]
稲垣毅 教授(群馬大学)の論文が Endocrine Journal に掲載されました


Suzuki T., Hayashi M., Komatsu T., Tanioka A., Nagasawa M., Tanimura-Inagaki K., Rahman M.S., Masuda S., Yusa K., Sakai J., Shibata H., Inagaki T. Measurement of the nuclear concentration of alpha-ketoglutarate during adipocyte differentiation by using a fluorescence resonance energy transfer-based biosensor with nuclear localization signals. Endocrine Journal, (2021) DOI:10.1507/endocrj.EJ21-0255

<概要>本研究では、核内αケトグルタル酸濃度測定を可能とするFRETプローブを開発し、このプローブを用いて脂肪細胞分化過程における核内のαケトグルタル酸濃度変化を初めて解明することに成功しました。その成果は、αケトグルタル酸を補酵素とするジオキシゲナーゼ酵素群に関する研究、さらに核内で作用すると考えられるヒストンやDNAの脱メチル化を触媒する酵素に注目したエピゲノム研究の進展に寄与することが期待されます。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:松田道行)では、FRETイメージング用のプローブ開発支援を行いました。

【光学顕微鏡支援:東山哲也(名古屋大学)】[2021.04.22]
丸山大輔 助教(横浜市立大学)の論文が Nature Communicationsに掲載されました


花粉管は核がなくても胚珠に辿り着く
~世界で初めて核を持たない花粉管の作出に成功~

Motomura K., Takeuchi H., Notaguchi M., Tsuchi H., Takeda A., Kinoshita T., Higashiyama T., Maruyama D. Persistent directional growth capability in Arabidopsis thaliana pollen tubes after nuclear elimination from the apex. Nat Commun 12, 2331 (2021) DOI:10.1038/s41467-021-22661-8

<概要>本研究では、細胞質に核が存在しない状態の花粉管の作出に成功しました。この細胞核を除いた花粉管が、核を持つ正常な花粉管と遜色なく、胚珠へ辿り着く能力を保持していることを明らかにしました。ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:東山哲也、佐藤良勝)では、共焦点レーザー顕微鏡を使用し、花粉管イメージング支援を行いました。

プレスリリース プレスリリース(横浜市立大学のサイト) 
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