成果発表
【光学顕微鏡支援:三上秀治(北海道大学)】[2026.04.19]
田村彰吾 准教授(北海道大学)の論文が Scientific Reports に掲載されました
<概要>本研究では、マウス大腿骨骨髄の発生過程を調べることにより、 内軟骨性骨化の一次骨化中心が形成される際の間質細胞、特にポドプラニン陽性間質細胞の時空間的挙動の変遷と骨形成への関与を見出しました。
ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:三上秀治)では共焦点レーザー顕微鏡を用い、骨髄深部の高解像度イメージングの支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2026.05.08]
中村 咲耶 研究員(理化学研究所)の論文が Plant Physiology に掲載されました
糖代謝異常が引き起こす葉緑体の分解現象を発見 -麦芽糖の過剰蓄積が植物オートファジーを活性化-
<概要>本研究では、植物の光合成産物である糖の代謝異常によるマルトースの過剰蓄積が、葉緑体の異常な膨張を引き起こし、細胞内分解系であるオートファジーのうち葉緑体を分解する経路であるクロロファジーを活性化する現象を見出しました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳、佐藤繭子、若崎眞由美)では、透過型電子顕微鏡を使用し、マルトースが過剰蓄積した葉緑体などの観察に関する支援を行いました。
【光学顕微鏡支援:三上秀治(北海道大学)】[2026.03.23]
上原亮太 准教授(北海道大学)、小谷友也 准教授(北海道大学)、松尾和哉 助教(北海道大学 現:京都工芸繊維大学)の論文が Communications Biology に掲載されました
初期胚が細胞分裂異常を耐え抜く仕組みの発見~光操作が解き明かす、ゼブラフィッシュ胚の驚くべきトラブル対応力~
<概要>本研究では、独自の光変換性細胞分裂阻害剤を駆使してゼブラフィッシュ初期胚の異なる発生ステージにおける分裂異常の影響を調べることにより、原腸形成期以降の胚が著しい分裂異常への抵抗性を備えていることを発見しました。さらに、この抵抗性を支えるのが初期胚に特有の、不完全な分裂期紡錘体チェックポイントの機能であることを特定しました。これらの発見は、確実な個体発生のための、細胞分裂増殖の効率と正確性のバランスがどのように実現するかについての知見を提供するものと考えられます。
ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:三上秀治)では、光学顕微鏡を使用し、ゼブラフィッシュ初期胚の高解像イメージングの支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2026.03.25]
西川昌輝 准教授(東京大学)の論文が PNAS Nexus に掲載されました
細胞・組織の高圧瞬間凍結法の開発
<概要>本研究では、大気圧の約2000倍の圧力下で瞬間的に凍結させることで、これまでの凍結法では困難であるとされていた単層培養細胞や細胞凝集塊の凍結保存と融解後の培養に成功しました。iPS細胞から作製したミニチュア臓器の保存など、再生医療研究への応用が期待されます。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳・佐藤繭子)では、細胞組織の凍結操作、および凍結細胞の電子顕微鏡観察に関する支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2025.12.16]
豊島拓樹 助教(東京農業大学)の論文が Phycological Research に掲載されました
<概要>本研究では、潮間帯から単離した微細藻類の分子系統及び細胞形態を調べることにより、トレボウクシア藻綱クロレラ科の新属Apricichlorella及びChlorella属の新種の記載を行いました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳)では、透過型電子顕微鏡を使用し、細胞内部構造の観察に向けた試料作製をする支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2025.08.20]
豊島拓樹 助教(東京農業大学)の論文が Phycological Research に掲載されました
<概要>本研究では、強光条件下でスクリーニングを行い、単離した微細藻類の分子系統及び細胞形態を調べることにより、トレボウクシア藻綱Chloroidium属2種の新種記載を行いました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳)では、透過型電子顕微鏡での細胞内部構造の観察に向けた試料作製に関する支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:小池正人(順天堂大学)】[2026.03.16]
宮本洋一 主任研究員(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所)の論文が Journal of Cell Science に掲載されました
がん細胞に多くみられる微小核の構成多様性を発見
― 核輸送分子Importin αの選択的集積により明らかになった微小核の不均一性 ―
Miyamoto Y., Kisanuki R., Oshima R., Yoshimura S. H., Yokota M., Maehara K., Aomine Y., Hata C., Tachibana T., Hazawa M., Okada H., Kimura H., Koike M., Ohkawa Y., Katagiri T., Yoneda Y., Oka M.,Saitoh H. Importin α Characterizes a micronuclear environment associated with genomic instability in human cancer cells. Journal of Cell Science (2026) DOI:10.1242/jcs.264603
<概要>本研究では、がん細胞などに多くみられる微小核に核輸送分子Importin αが高度に濃縮する現象を見いだしました。さらに、微小核は一様ではなく、構成因子に応じた多様な状態が存在することが示されました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:小池正人)では、 光顕・電顕相関観察(CLEM)法による超微形態解析を支援しました。
【光学顕微鏡支援:亀井保博(基礎生物学研究所)・画像解析支援:加藤輝(基礎生物学研究所)】[2026.03.06]
向井智美 研究員(愛知県がんセンター研究所)の論文が British Journal of Cancer に掲載されました
<概要>本研究では、Hippo経路が不活性化された中皮腫において、グルコース取り込みの増加により核膜孔複合体構成因子のO-GlcNAc修飾が亢進し、核外輸送活性が高まることを見出しました。また、この核輸送制御の異常を標的とした新たな治療の可能性を提唱しました。
ABiS・光学顕微鏡支援(支援担当:亀井保博)および画像解析支援(支援担当:加藤輝)によりOptogeneticsを用いた核外輸送の可視化・定量化システムの構築が支援され、O-GlcNAc修飾の増加が核外輸送速度を促進することを実証しました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2025.12.10]
松永幸大 教授(東京大学)の論文が Journal of Plant Research に掲載されました
<概要>本研究では重イオンビーム照射により作製した藻類変異体の細胞形態を調べることにより、バイオマス増産に適した藻類株を作出しました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳)では、電子顕微鏡を使用し、細胞内形態を高解像度で解析する支援を行いました。
【電子顕微鏡支援:豊岡公徳(理化学研究所)】[2026.02.12]
熊倉直祐 上級研究員(理化学研究所)の論文が Science に掲載されました
カビが植物の硬い壁を突き破る力の正体を解明
-糸状菌の新規ポリマーが生物界屈指の膨圧を制御-
<概要>本研究では、植物病原糸状菌の感染の専門細胞のアプレッソリアに着目しました。アプレッソリアは、高い膨圧を形成することで、硬い植物表面の突破を可能にします。本研究では、アプレッソリアの膨圧形成に必須な2つの酵素を発見し、これらが新規ポリマーを生合成することで、膨圧形成に寄与することを明らかにしました。
ABiS・電子顕微鏡支援(支援担当:豊岡公徳)では、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、本酵素がアプレッソリア細胞壁構造に及ぼす影響の評価を支援しました。
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