研究写真館
脳ができる時の細胞の変形と微小管2011/11/14
撮影機材:共焦点レーザー顕微鏡
脳や脊髄といった中枢神経系は、赤ちゃんが形づくられる過程で背中にできる管(くだ)、神経管に由来します。この写真はアフリカツメガエルの神経管ができる様子をとらえたものです。青は細胞核と細胞質、赤は細胞骨格の一つである微小管、緑は微小管と相互作用するタンパク質の分布を示しています。平らな細胞の集団から神経管ができる過程では、細胞が縦に細長くなることが大事です。一方、微小管は他のタンパクによってコントロールされながら、その細胞の変形に寄与します。この写真は、胚の表面近くで細長く変形している細胞の中で、微小管が縦方向に整列している様子を私たちに教えています。
撮影者:鈴木 誠(形態形成研究部門)
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